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「私は貴方達の趣味を発散するための道具になんて成り下がらない」
そもそも、私は鬱島大の幼馴染なだけ
「私にはやりたいことがある。貴方達と同じで。だから、それを邪魔しないで。私を使って楽しもうとなんかしないで」
「…ふぅん、そうなんや」
鳥井希の様子がおかしくなる
顔を隠すようにフードを更に深く被り、
そこからチラッと見えた瞳はどこか虚ろ
怒らせてしまったのだろう
「…ごめんなさい、でも、もう私と関わらないで」
「うっさいわ」
顔スレスレにナイフが投げられた
今は私が避けたからセーフだったけど…
殺す気はあっただろう
「攻略本、見れるなら知っとるやろ？俺が人が苦しそうにしとるのが好きで、璃音にナイフ刺したりするストーリーもあるって」
「知ってる…けど」
「確かに俺、人が苦しんどるの見るのは好きや。食害で限界になっとるの見るのは好きや。でも、血は嫌いやねん」
私の方をチラッと見て言葉を続ける
「苦しませるのは好きでも、汚いのは嫌いやから食害で吐かせたくもなかった。煙草を吸っとる彼奴らの隣を歩くのも、正直嫌や。でも、ストーリーで璃音を吐かせなアカン、煙草吸っとる彼奴らの隣を笑顔で通らなアカン。彼奴らも煙草については善処しようと思っとったっぽいけど、どうにも煙草が辞められへんくなって、あきらめた」
「燈色桃は最後までずっと、“そうやって人を苦しめて遊べるアンタらが羨ましい”“1回死んで、この世界で生きていける、生まれ変われるっていう希望を踏みつけられる気持ちなんて、いつまで経っても理解できないだろうね”って、ずっと言っとった」
でもな…と話を続ける鳥井希の言葉が聞きたくなくて耳を塞ぐ
でも、手を掴まれて阻止された
いやでも頭の中に鳥井希の声が響く
「何十回何百回同じ様な人生を、記憶ありで歩み続ける苦しみを、キャラ作りを強制されることを、お前らは知らんやろ？！…あぁ、でもお前は知っとるよな」
やめて、聞きたくない
「お前がこの世界に来る前…前世のこと。最近やっとお前についての資料貰えてな、嬉しかったんよ」
私を、お前らと同じにしないで
「
私は、その言葉をしっかり耳元で聞かされた
あぁ、もう死にたい
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薊(プロフ) - はゆりさん» 報告ありがとうございます。直しておきますね。 (5月12日 9時) (
レス) id: 7fce24f1a6 (このIDを非表示/違反報告)
はゆり - コメント失礼します。面白くて一気読みしちゃいました！あと83話多分最後のシーン、名前が変更されていません。 (5月11日 23時) (レス) @page43 id: 6422253908 (このIDを非表示/違反報告)
薊(プロフ) - 名無しの高校生さん» コメントありがとうございます。設定や世界観はけっこう頑張って考えてたのでそう言ってもらえて嬉しいです。これからもできるだけたくさん更新するので見ていただければ嬉しいです。 (2023年4月5日 7時) (レス) id: ea13576d57 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの高校生 - お話の展開が面白くてとても好きです。設定も世界観も私の好みで楽しく拝見させていただきました。無理せず更新して頂けると嬉しいです。作者様のこと陰ながら応援させていただきます。 (2023年4月5日 1時) (レス) @page31 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薊 | 作成日時：2023年3月16日 21時
