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「ホンマ、昨年も勝てるわけないのに生徒会に挑んで負けて大怪我してくるんやから、体育祭やめた方がええんやない？」
「昨年も？」
「あー、グルッペン達、1年の丁度この時期から生徒会してるの」
…生徒会長なら、前の生徒会の人をボコボコにして生徒会長の座を奪いそうだな
「だから女子生徒がこの時期は張り切っててね…貴族は金の準備してるから。その金使って庶民の子を休ませるんだよ」
「けどそれは先生達のメリットにはならないじゃないですか？体育祭って模擬戦以外にもやることはあるはずだし」
「でも止めたら止めたで面倒だから無視っていうことになってる」
「教師も腐ってるのかな」
流石って感じだけど
「それに、体育祭に出る人を少なくすればするだけ生徒会の興味を向けれるってことだから」
「えぇ…そこまでするんですか？」
「生徒会もどうにかしようとはしてるらしいけど、言うこと聞く気ないみたいだね」
まぁ体育祭好きじゃないから別にいいんだけど
「Aちゃんは休む？」
「休む予定です。イーデル達にもおすすめはされなかったので」
けど模擬戦は弓とか使ってみたいなーっていうのはあった
「ならこっち手伝ってくれない？男子も色々ヤバいから。女の子の視界に入りたいからってガチになるんだよ。男女わけてくれてるところは感謝」
「…まぁ、いいですけど。回復魔法は基礎しかできませんよ？」
「基礎できてるなら充分。無理そうな怪我は俺にまわしてくれればいい。多分、模擬戦の前の競技で足を引っかけたりする人が居るから」
それは悪質だな…
まぁ、手伝いくらいなら良いかな
「けどしんぺい神先生も女子生徒にモテますよね。しんぺい神先生の治療が良いって言った人は…」
「嫌だけど俺がやるよ。男子は俺がやると暴れるからAちゃんお願い」
「全く、流石に怪我人には手を出さないわ」とムスッとした顔で言ってるけど、日頃の行いだと思う
私も男だったら怪我したくない
自分で回復魔法極めるか体育祭なんて出ない
「人手確保できてよかった…」
「そこまで忙しいんですか？」
「………」
しんぺい神先生が死んだ表情をしている
「……ホンマ、ボーナス出ないかな」
「……ちょっと怖い」
「やめとく？」
「頷いたのでやりますよ」
「良かった。回復魔法使わくても大丈夫な子用の手当の仕方教えるね」
「ありがとうございます」
……めんどくさいことになるな
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作者名：薊 | 作成日時：2023年2月18日 16時
