〈復讐〉デブスが突然可愛くなったら part3 〈名前変換オリジナル〉

６１日目変更しました ページ21

少しの沈黙
それを破ったのは佐東君だった



佐『お前は俺達が屋上に来ていなかったら北里をどうするつもりだったんだ』



どうするも、こうするも無いでしょ
少し面倒になるかもだけど話そうか



「…殺そうと思ったの。ただそれだけの



佐『お前にとってはそれだけでも、俺にとっては最悪なんだよ』



私の言葉を遮るように返してきた佐東君はいつものクールな佐東君ではなく
眉間に皺を寄せて感情を露にしていた



感情を露にする事が嫌いな筈の佐東君が……。
まぁ、それ程南に復讐したいんだろう



「大丈夫。もう佐東君の邪魔にはならないから。復讐を続けてさせて」



佐『………』



佐東君はそれ以上何も言わなかった
ただただフェンスの奥から見える景色を眺めるだけ



―――――――――――
―――――――――
―――――――

その頃南は



南『アァッくっそ!!せっかくの青山さんの弁当だったのに!!』



モ男『ﾊﾊｯどんまい』



俺は職員室からの帰り友達と先程の失敗談を語っていた



モ男『お前千鶴ちゃんが好きなんじゃねぇのかよ』



南『千鶴ちんは好きだったよ？けど今は過去形なの。勘違いしないでよね。俺は今青山さんに夢中なの』


『まじかよ(笑)変わり身はえーな。いつか女に殺られるぞ』



友達の言葉を返しながら第１音楽室の前を通った
何やら人影が…



間違いない
あれは千鶴ちんだ
何やらとても急いでいるみたいだ
沢山ノートを持っているから昨日のレポートを鈴ちゃん先生に提出するのだろう。



手伝ってあげようと駆け寄ったのだが千鶴ちんは早々とどこかに行ってしまった


――…一冊のノートを残して

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