ふっかさん短編 (ページ9)

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『…っ、でも私結衣にも秘密にしてた…』

結「そりゃそうだよ…忘れたかったんでしょ」

それなのに私…、とさらに大粒の涙を流す結衣

『っ…そんな泣かないでよっ…』'

お酒も入っていたからなのか
2人でしばらく泣き続けた

それから少し経って落ち着いて結衣が笑いながら

結「こんな泣いたの久々だよ」

『私も』

2人でくすくすと笑い合った

結「で…どうするのこれから？」

『え？』

結「え？じゃなくて。ふっかとさ、このままでいいわけ？」

正直どうしたいとか考えてなかった

『いや、でも…やっぱ相手はアイドルだし。ファンだっているからね…諦めるよ』

結局時間が経っても私たちの立場が変わったわけじゃない
アイドルとの恋愛なんてハードルが高すぎる

結「でもさ、ふっかは満更でもないんじゃない？」

『？どうしてそう思うの？』

緩くなったビールを一気に流し込み
興奮気味に結衣が話し始める

結「だって、A見つけてから、凄かったじゃん！アピール！1箇所であんなファンサすることないよ、普通」

あ、たつが私に気付いたこと知ってたんだ

『…私にしてくれてたのかな…？』

結「当たり前じゃん！Aじゃなかったら、誰にしてんのよ」

「もしかしたら可愛い子見つけて、その子にしてたかもしれないじゃん…それかたつのファンがたくさん集まってたとか」

結「ないないないない！明らかにあれはAに向けてだった！！」

絶対そう！と強めな発言

『ん…だとしても連絡先とか知らないし…ね』

「昔の友達とかは？」

『いるはいるけど…たつが連絡取ってるかはわかんない…』

そっか…と明らかに落ち込む結衣
せっかく楽しいコンサートだったのに、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになった

『ごめん！せっかくのコンサートだったのに！楽しい話しよ！渡辺翔太くんの話！！』

結「いや…でも…」

そりゃそうだよね
私が泣いてたから楽しめなかったよね…

沈黙の時間が流れた

帰ろう、そう思ったその時

♪～

私のスマホが鳴った

ディスプレイを見ると知らない番号

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更新遅くなりすみません。