ふっかさん短編 (ページ3)

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流れる涙を袖でぬぐって、向かい合わせに座っていた席を立つ。そしてふっかの隣に座る

「ふっか…辛いね…いいよ、我慢しなくて。
　泣いちゃえばいいじゃん」

深「っ…」

私を見つめた瞳から、とどめなく溢れる涙
そっと彼の背中に手を当てるあ

どれだけ我慢してたんだろう

グループの中で1番先輩で最年長
きっと弱音吐けなかったんだよね…

深「っ…っ好きだった、から…」

「うん…」

深「絶対、守るって…言ったのに、俺っ」

「うん」

深「っでも…俺にはっジャニーズしか、ないから…」

「うん」

深「…めちゃくちゃ、好きなのに…っ」

「…っ」

私は彼が涙を流しながら話すのを、相槌を打ちながらただ聞くしかなかった

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深「…なんかわりぃ…」

しばらく泣き続けたふっかの目は少し赤くなり腫れていた

「ううん…別にいいよ」

深「なんか、すっきりしたわ」

へらっと笑うふっかの顔は心なしか少し晴れ晴れしているようだった

深「俺メンバーの中で1番年上だしさ、中々こういう相談しにくいっていうか…」

うん、知ってるよ
ジャニーズとかよくわかんないって言ってるけど、好きな人が頑張ってるんだもん。
ファンクラブも入ったし、ライブだって行ったことあるんだよ。

「まーまたなんかあったらさ、話聞いてあげるから。…頑張んなよっ！」

そう言い強めに背中を叩いた

深「いってぇな、おいっ！笑」

「てかふっか、めっちゃブサイク(笑)」

深「おいっ、ブサイクじゃねぇよ！アイドルなんだよ、こっちは！」

ばぁか！と軽く私の頭を叩くふっか

「いったぁ！暴力反対！アイドルのくせに最低！」

あっはは、と笑い合う私たち

深「ははっ…やっぱAといると落ち着く

…お前とはずっと一緒にいたいわ」

そういうとこだよ、ふっか。
ふっかは私のことただの友達としか見てくれてないと思うけどさ、私は違うんだよ。
ずーっと前から好きなんだよ。
だから、そんなこと言われたら期待しちゃうじゃん…

「ばぁーか。」

深「よしゃ、今日は飲むぞー！」

私がそんなこと考えてるとは思ってもいないであろうふっかは、手元のビールを一気に飲み干した
うっまぁ！と私の大好きな笑顔

「飲み過ぎないでよ」

深「わかってるよ！」

もしかしたらふっかが私のことを恋愛対象として見てくれる日は来ないかもしれない
でも今この笑顔を隣で見れるから

もう少しこのまま
この想いは胸にしまっておこう
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