ふっかさん短編 (ページ14)

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深「だからさ…本当はなんで泣いてたの？
　懐かしいとか嬉しかったとか絶対嘘じゃん」

『たつ…ずるいね。本当』

だってわかってるじゃん、本当の理由…

深「うん…でもAの口から聞きたい」

鼓動が一気に早くなる
緊張して身体が強張る

『…まだ好きだから…』

言ってしまった…
もう当たって砕けてもいいや

そう心では思いつつも怖すぎて下を向き、目をぎゅっと閉じた

でもしばらく経っても何も言わないたつ

流石にこの空気に耐えられなくなり口を開く

『あ、でも付き合いたいとかじゃないよ！たつがジャニーズってことわかってるから！だから、応援するから、ファンと…して…？って…たつ？』

焦って言い訳しながらたつを見ると、両手で顔を覆っている

深「いや、ごめん。まさかそんなどストレートに来るとは思ってなくて…」

そう言うたつはニヤけすぎてる

『たつが言えって言ったんじゃんっ』

深「いや、ま…そうだけどさ(笑)」

うーん、と口に手を当てる

『ま、まー私が好きでもさ、もうあんなにファンがいるたつとどうこうなりたいって無理じゃん。だから返事とかいらないからね。』

とにかく早くこの空気から逃げ出したくて、そう言って立ち上がる

ぐいっ

たつに腕を引っ張られ止められる

『…な、に…？』

深「A、聞いて？」

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