たかがBL短編集2

想い届け2 ページ17

マホトside


夏も良い感じにジリジリとなってきて、蝉も夏一番煩く鳴く時期になってきた

友人に別荘に遊びに来ないかと誘われ軽井沢に来た
俺一人だと思ってたから、行ってみて驚いた

ま「おい、どういうことだよ」

悠人「まーまーw
だって言ったらマホト絶対来てなかったじゃん」

ま「あたりめーだろ……
知らない人まじで無理だって言っただろ！」

別荘は思ってた以上にデカかった
そこに着くと知らない顔が二人いた

悠「いんや、知ってるやつもいるよー」

その中にはカワグチがいた

ま「俺あいつのことそんな知らねーんだけど…」

悠「まーまー、この機会で仲良くなれば良いよ」

ま「んな簡単になれるわけねーだろ……」


いやな予感しかしなかった
今すぐにでも帰りたかった

でもせっかく軽井沢来たんだから遊ぼーぜって半ば強引に丸め込まれ結局1泊2日で泊まることになった

悠「こいつらは俺の中学のいっつもつるんでた奴ら
結構やんちゃ系なw
んで、こいつらが俺の今通ってる高校のダチ」

悠人は豊田と清水って人と、俺らのことを紹介してからいったん部屋に案内された

中は広く使用人もいてビックリした

確かにいつもこいつ車で送迎されてるしよく見れば分かるけどそういう人を見下したりはしないから友達も多いんだろーなーって少しすげえって思った



悠「お前ら二人はこの部屋な」

ま「えっ」

悠「ん？」

ま「あ、いや、なんでもねぇ…」

じ「……広いな」

悠「まーな
まあでも普段使わねえから汚いけどな
掃除は一応して貰ったけど汚かったら誰か呼べばしてくれるから」

カワグチと同じ部屋だった

部屋は洋室になっててベッドが２つ少しの間を開けて並んでた


こいつと同じ部屋なんだったらまだ豊田とか清水とかと一緒の方がやりやすいなぁとか思ってしまう


ま「ま、大丈夫か」

悠「ん？なんかいった？」

ま「いや、何でも」


じ「……」

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