. ページ6
テヒョンイヒョンはマゾヒストでもなんでもない
こんなことされたのだって初めてのはずだ
なのに、いつもみたいに静かに笑って
俺を見つめてくる
その不純を知らない目に見られると
自分がどれほど汚い人間なのか思い知らされるようで…
『お前は優しいよ』
「…え？」
『だって、サディストなんでしょ？
加虐性向と支配性向の掛け持つ人…ドミナントっていうんだっけ？』
ヒョンの胸から起き上がり
呆気にとられた顔をするとヒョンはふわっと笑い
勉強したもん、と満足げに言った
『…それでもグギは、俺を殴ったり、嫌がることはしなかったじゃん
セーフワードだって、考えてくれた
…きっと俺に無理させないために
本当は支配したいんでしょ？
抵抗した相手を自分通りにしたい？
……俺なら、それ叶えてあげられるよ』
それはまるで、悪魔の囁きだった
「…ヒョンは、馬鹿なの？」
『……はぁ？お前、こっちは真剣に、』
「あははっ、何今の顔
…ありがとう、でも俺はダメだよ
…テヒョンイヒョンを傷つけたくない」
どの口が言ってるんだ
現にこうやって腕を縛ってヒョンの中に指突っ込んで…
でも、もうこれ以上はやめる
大切な人に怖い思いはさせたくない
『…じゃあまた、あのお店に行くの？』
「お店って」
『嫌だ
嫌、やめて、行かないで
…お願い、俺を使っていいから…っ』
「っ」
離れた体は再び密着する
近くなったヒョンからはほんのりとワインの匂いがする
「…俺は、ヒョンもメンバーもarmyも心から愛してる
でも、他人を愛おしく思うことは許されない」
フルフルと首を横に振って形のいい下唇を噛むヒョン
『…誰かを愛おしく思っちゃいけない人なんていないよ
今までのグギの恋愛は知らないしどれだけ辛い思いをしてたのかなんて想像できない
でも、そんなお前を全部受け止めるから』
デビュー時とは全くと言っていいほど変わったヒョンの姿
丸みを帯びていた顔はよりはっきりとその造形美を際立たせ、細かった体も成長している
「…“ジョングクやめて”
優しくする
ヒョンに痛い思いはさせたくないから
…でももし俺の理性がとんだら、そう言って
その時はやめるから
…今だけ、俺を愛して
俺も、今だけ本当の俺になるから」
本当のジョングガ？ふふっ
全部、お前だろ？
そう言った
昔を思い出させるような可愛い笑顔
その笑顔を、歪ませてやりたいと思ってしまった
to be continue…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 242人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
CROOKED(プロフ) - Hiyokoさん» hiyokoさん、コメントありがとうございます泣またまた更新止まってしまう可能性大ですが頑張ります！ (2020年10月5日 1時) (
レス) id: 23f89516bf (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoko(プロフ) - 新作ありがとうございます！生徒×先生の話すごく面白かったです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2020年10月3日 19時) (レス) id: aae4ca831b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：CROOKED
| 作成日時：2020年10月2日 1時
