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「あの、！」
どうやってこの人間の精を簡単に貰えるのか
弱い頭で必死に考えていたため、沈黙を破らない“無間”を不思議に思ったのか気不味そうにしながらジョングクから言葉を発した
「無間さんが良ければ、その…友達になりませんか？」
『…友達？』
「はい、これからもここで、会いませんか？」
ジョングクは必死だった
今までこんなに美しい人を見た事はなかったし何より初めて自分の好きな牛乳を美味しいと笑顔で言ってくれたのだ
今まで気になっていた相手とようやく話せた上にそんな笑顔を見れたことがジョングクにとっては何よりも嬉しかった
これからもこの人の笑顔で癒されたい
そう思ったら友達になる以外の方法は思い浮かばなかった
『その、僕でいいんですか？』
「えっ？」
『ぁ、ゃ、う、嬉しいんです！是非友達になりましょう！』
「…へへへ、良かったです」
夢魔は不思議に思った
今まで人間との関わりは同じ清掃員のおばちゃんや懐いてくれる生徒、しかもそれもほんの一部だ
こんなに人気な彼が同じ学校の清掃員と仲良くなりたい、友達になりたいと言っているのだ
夢魔が疑問に思うのも無理はなかった
しかしジョングクという存在は前々から狙っては諦めてを繰り返していた相手でもある
ポンコツと呼ばれている夢魔にとっては人間の住居に侵入することから困難であったためジョングクだけでなく他の人間の住居にも侵入はままならない状態であった
しかし友達ともなれば堂々と玄関から入れるかもしれない
魔力を使わずとも彼の住居に入れるのだ
これからの未来を妄想の中で描き夢魔は又々顔を綻ばせた
しかし、そう現実はうまくいかないのがこの世の摂理なのだ
『げ、限界…』
あれからもう直ぐ1週間が経とうとしていた
ジョングクはというともう少しで考査もあるため忙しく昼休みに彼らが初めて出会った場所で会うという約束を守るだけで精一杯だった
帰る時間も別々の彼らであったため夢魔がジョングクの友達として家に行くなんて夢のまた夢であった
『昨日はなんとかありつけたけど…あの人間は薄すぎて魔力そんなに溜められなかったな…』
夢魔の身体はどんどんと痩せていっていた
最近は牛乳ばかりだし食事にありつけたと思っても薄い精であったりと散々続きであったからだ
もう友達としてジョングクの家に上がるのは無理だ
招かれる前に僕は消えてしまう
そう思った夢魔はなけなしの魔力を使い最終手段に足を踏み入れた
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CROOKED(プロフ) - Hiyokoさん» hiyokoさん、コメントありがとうございます泣またまた更新止まってしまう可能性大ですが頑張ります！ (2020年10月5日 1時) (
レス) id: 23f89516bf (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoko(プロフ) - 新作ありがとうございます！生徒×先生の話すごく面白かったです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2020年10月3日 19時) (レス) id: aae4ca831b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CROOKED
| 作成日時：2020年10月2日 1時
