検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:58,081 hit

95'sの隠し事 ページ38

リアル設定 jm×th
__________________________



デビューしてから色々なものを失ったけど
同時に大切なものを手に入れた


同い年のジミナは

ダンスがすごく上手で
愛嬌が得意で、顔も可愛い

背は小さく、小指も短いけど誰よりも男らしく
踊る時はしなやかに体を動かす彼はとても美しく大きく見える

デビュー当時はよく喧嘩してたし最近はしなくなったもののメンバーの中で一番喧嘩したのはジミナ

でも、一番仲がいいのもジミナだ



同い年だけど、兄のような存在で
事あるごとに可愛い、なんて言ってくる



俺は
何度お前になりたいって思ったんだろう



素直になれなくて、いつの間にか感情が表に出にくくなっていた



それでもジミナはいつもどおり話してくれるし
ジミナの隣が一番安心できる

どんなことでも何かあればすぐにジミナに相談していた
解決策なんて求めてない
ただ話を聞いてもらうだけで十分


そんな、俺の親友に今日も相談をしてたんだけど



…どうしてこうなった?





『ジ、ジミナ?
どうした?お前酒飲みすぎだから、落ち着けって』

「ふふ、焦っとんのか?可愛いな…」



細い糸目がもっと細くなって
その熱い唇を半月型にしてにっこりと笑う



酔ってるからか方言も全開で
なにより色気がすごい



傷んだ髪をかき上げて俺を見下ろす



「なぁ、俺にしとき?
テヒョンアのこと誰よりも理解できるのは俺だけだから…」

『ねぇ、ジミナ落ち着いて?
俺そーゆーつもりじゃ…っ』



ジミナの柔らかい手が俺の頬に添えられる






__________数時間前



『ね、今日飲める?』

「もう寝たい…」

『友達と睡眠どっちが大事なの?』

「睡眠に決まってるだろ」

『…あっそ、もういい』

「あははっ、嘘だよぉ
ごめんってー…拗ねたの?可愛いなぁ〜」



お得意の愛嬌を振り撒き犬みたいに
ハグしてくるジミナ



『もー暑いから離れてー!』



_____「で?どうしたの?」



『なにが?』

「相談、したかったんでしょ?」



ジミナの部屋でワインを開けて
少しだけ顔が熱くなってきた頃

最近の仕事や世間話も話尽くした頃



『あー…


あの、さ…
こんなことメンバーに相談するのなんて
おかしいと思うんだけど…』



そんなこと気にするなよぉ

そう言って糸目でにっこりと笑うジミナと目が合い、少しだけ心が楽になる



『…俺、好きな人出来たかもしんない』

「………え?」

『しかも、男』

「………え?!」




…まあ、そうなるよなぁ

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
243人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

CROOKED(プロフ) - Hiyokoさん» hiyokoさん、コメントありがとうございます泣またまた更新止まってしまう可能性大ですが頑張ります! (2020年10月5日 1時) (レス) id: 23f89516bf (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoko(プロフ) - 新作ありがとうございます!生徒×先生の話すごく面白かったです!更新頑張って下さい。応援してます! (2020年10月3日 19時) (レス) id: aae4ca831b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:CROOKED | 作成日時:2020年10月2日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。