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そして月日が経ち



俺は22歳に、ジョングガは20歳になった



「…ヒョン
何ニヤニヤしてんの、気持ち悪いよ」

『いやー?昔のジョングギは可愛かったなーって思い出してたの
…今となんも変わんないね』

「…男前に成長したし変わってないわけないでしょ
あ、俺もう遅れるから行くね
帰り門のところで待っててよ?今日は四限で終わりでしょ?俺もだから一緒に帰ろ」



そう言ってジョングクは俺の返事も聞かず
駆け足で校舎に入っていってしまった



『…ふは、やっぱりなんも変わってないなぁ』



小学校、中学校、高校生という青春を僕らはほぼ毎日一緒に過ごした

ジョングクはずっと俺の隣にいてくれて
大学に入ってからは意外とこの顔に対する悪態を耳にすることは少なかった



ジョングクが言うには
ヒョンの心が綺麗だからでしょ
勿論ヒョンは外見も綺麗だけど内面が綺麗だからこそ理解してくれる人が多くなったんだよ


そんな照れ臭い言葉をなんとも爽やかな顔で言うのだ
昔は恥ずかしそうにしながら“綺麗だよ”なんて言ってくれていたのに



そこに関して昔とは違うか



そう思いながら食べ終わったキンパプのゴミを捨ててから講義室に向かった



「テヒョンア、やっと来た
席取っといたよ」

『ありがとうジミナ』



講義室に入ると俺を見つけたジミナは笑顔で手を振ってこっちこっちと手招きをしていた



「またジョングク君?
そろそろ僕と一緒にお昼食べてよくない?」

『ふふ、あいつ人見知りだから
今度言ってみるね』

「前もダメだったじゃん…
ま、いいもんね、今日は放課後…」

『あ、ごめん
今日はジョングガと一緒に帰る』

「…ちょっと!そろそろ僕寂しくて死んじゃうよ?!」



ジョングクが幼馴染なら
ジミナは俺の親友

高校生の時に出会ったこいつは初めて出会った人種だった



大抵のやつは俺の顔を見ると少し怪訝そうな顔をするか同情したような顔をするか初対面のくせに悪態をついてくるかだった



でも



「なーなー、それかっこいいな!
痣だよな?おれもここに痣あるぞ!あ、あとここには縫い痕もある!」



そう言って膝の痣とこめかみ部分にある縫い痕を頼んでもないのに見せてきた



『あ、あの』

「あ、俺パクジミン
よろしくね…キム、テヒョン君
てゆか君めっちゃイケメンだね」



制服に付いた俺の名札を見て細い目をもっと細めて笑い、俺に手を差し出すジミナ

俺はびっくりして固まるしかできなかった



これが俺と彼の出会い

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CROOKED(プロフ) - Hiyokoさん» hiyokoさん、コメントありがとうございます泣またまた更新止まってしまう可能性大ですが頑張ります! (2020年10月5日 1時) (レス) id: 23f89516bf (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoko(プロフ) - 新作ありがとうございます!生徒×先生の話すごく面白かったです!更新頑張って下さい。応援してます! (2020年10月3日 19時) (レス) id: aae4ca831b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CROOKED | 作成日時:2020年10月2日 1時

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