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『少し時間余っちゃったね…
まあキリもいいしこれで終わりにしよう
何か質問があれば先生ここにいるから
それじゃあ残り時間は自習で』
五限目
授業が早く終わってしまいそう伝えると、教室にはイェーイと喜ぶ声が響く
隣のクラスに聞こえないかヒヤヒヤする中やっぱり高校生といえど子供だなぁと口元が緩む
まあもちろん自習なんてものは名ばかりで
皆各自でしたいことをしている
歴史なんて記憶科目だし
質問に来る人なんていな……あぁ、今来たわ
「せんせ、質問良いですか？」
『ん、いいよ
どこ？』
「えーと、ここなんですけど」
『っ…あぁ、ここは資料集の方を…えっと…』
教卓の低い椅子に座る俺の後ろから椅子の背もたれに手をかけ顔の横から小さな白い顔が同じ教科書を覗く
今朝のバックハグを嫌でも思い出してしまう
「先生、顔赤いですよ？」
騒がしい教室内には彼の小さな声は俺の耳にしか届いていない
「今朝のハグ、思い出しちゃいました？」
続けて耳に響く彼の小さな声
バクバク動く煩い心臓
自分でもわかる顔の熱
肩にかけられた熱い手
『っ、チョン君、ちか、』
「ね…先生？
今ここでキスしたら、皆どんな反応するかな？」
『っ…？！』
ガタッ！！
座っていた椅子が倒れ大きな音が立ててしまったため
クラスの目が一気にこちらに集中してしまった
「せんせーどーしたのー？熱あるならもう帰ったらー？」
一瞬沈黙が流れたのも束の間、
俺に心配の声をかけてくれる子がちらほら
そして中にはなぜか黙って俺を見て来る子もいた
「先生？保健室連れて行きましょうか？」
肩にかけられた熱い手を払って
号令は無しにします、鐘が鳴るまで教室からは出ないように、とだけ伝え急いで教室を出た
再び騒がしくなった教室から離れていくにつれ当たり前のように騒ぎ声も小さくなっていく
『っ、はぁ……心臓煩…』
資料室に戻り急いでドアを閉める
俺はその場に屈んでしまった
いや、体から力が抜けた、と言う方が正しいのかも
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CROOKED(プロフ) - Hiyokoさん» hiyokoさん、コメントありがとうございます泣またまた更新止まってしまう可能性大ですが頑張ります！ (2020年10月5日 1時) (
レス) id: 23f89516bf (このIDを非表示/違反報告)
Hiyoko(プロフ) - 新作ありがとうございます！生徒×先生の話すごく面白かったです！更新頑張って下さい。応援してます！ (2020年10月3日 19時) (レス) id: aae4ca831b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CROOKED
| 作成日時：2020年10月2日 1時
