AGGRESSIVE.-Ki-

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女の勘ってそれが嫌なもの程当たるんだ。






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横「宏光遅いな、すぐ戻ってくるって言ってたのに。」




「片付けとかあるのかな？」





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試合が終わってしばらくしても

宏光が待ち合わせのカフェに来ない。



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女の子達からの黄色い声援、

サッカーチームのママからたくさんの差し入れ、

アルバイトの綺麗な女の子･･･。




それを全て同じ場所で見てしまって

不安にならないなんて、ありえない。





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「私ちょっと様子見てくるよ！」



横「気をつけてよ？もう少ししたら暗くなるからね。」



「うん、待ってて！」







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行かなくちゃ、


宏光のとこに行って連れて帰らなきゃっ。





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誰かに取られちゃうような嫌な予感。


ひどい不安にかられてどんどん早くなる足。







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やだ



宏光が誰かの彼女になっちゃうなんて



絶対にやだっ･･･。







もっともっとアピールしておけばよかった。


中学の卒業式の日、


かっこつけなきゃよかった･･･。







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「はぁっ･･･はぁっ･･･。」







宏光、どこ？







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辺りを見渡して首をいろいろな方向に向けていると


どこからか話し声が聞こえてくる。






この声･･･宏光だ。







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「･････････っ！！」









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物置の裏、



宏光が見えて、









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宏「･･････俺をどうしたいわけ？」








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物置の壁に手をついた彼と



物置の間に挟まれている



女の人の姿が目に入った。





バイトで入ったという、あの綺麗な女の子だった。

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