AGGRESSIVE.-Ki-

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待ち合わせ場所に着くとそこにはもう



「･･･かっこいい。」



キラキラと輝く藤ヶ谷さんの姿が見えた。





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髪も外ハネにかっこよくセットされ、


レザーのジャケットを爽やかに着こなす


そんな藤ヶ谷さんの周りだけ違う空気が流れているみたい･･･。





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藤「Aちゃん。」




「こっ、こんにちはっ。」




藤「こんにちは。来てくれてありがと。」




「えっ･･いや、こちらこそ誘ってもらえて嬉しいです！」





藤「ねえ、敬語やめない？」





「あっすみません！！」





藤「はは、緊張してる？」





「･･･実はすごく緊張してますっ。デートとか

初めてで･･･この歳で恥ずかしいんですけど･･っ」






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これ言ってよかったかなぁ？引かれたりしたらどうしよう？


あれ･･あれれ


やっぱ返事がない･･･



本当に引かれちゃ･･った？？






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「･･･え？」





藤「あ、見られちゃった。」







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びっくりした


藤ヶ谷さんがすごく照れたような顔をしていて


どきってなる。






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藤「いや･･･俺が初めてのデートの相手なんだって思ったら、

なんかすげー嬉しいなって思って。」




「･･･///」





きゅぅぅぅん








宏光、あなたこんな台詞言える？言えないでしょう？


だって聞いたことなんてないもん！！！！！！！





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藤「･･･ねえ、Aちゃん。」





「はい？」





藤「あの人･･･。」





「え？」





藤「あそこでこっち見てる人、知り合い？」






「･･･はい？？」





・







藤ヶ谷さんが怪しそうに見つめる先、


陰に隠れてコソコソとお目目を覗かせる宏光。


あれで隠れてるつもりなのかな･･･。


渉から聞いてやって来たんだ。






･･･って、渉が宏光に話すことを見越して


私が渉に教えたんだけど。





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見てなさい宏光。



私はこれから人生初のおデートよ！！！！！



『想われる幸せ』とやら、感じてやろうじゃないの！





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「ああ、あの人は気にしないでください。」




藤「え？いいの？」




「はい。」





藤「･･･じゃ、行こっか。」





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何かを察したかのように笑って


私の手を取って歩き出す。





ほお･･･これが世の女子の皆様が味わっている


手繋ぎデートですか。

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