AGGRESSIVE.-Ki-

・１２〜渉side〜 ページ14

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渉サイド

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Aが宏光に告白をしたあの日



実は俺、心配でその様子をこっそり見てたんだ。





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Aもきっと分かっていただろうけど、



宏光からはAが期待する答えは返ってこなかった。






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横「････泣けばいいのに。」








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我慢して笑顔振りまいて･･


そんな様子を春休み中ずっと見てると結構辛いもんだ。


よく宏光は平気で接していられるよな･･･。






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宏「･･･はぁ。」







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でもAがそばを離れた瞬間に


宏光が悩ましく溜息をつくから


ああ、俺だけじゃなかったんだって分かる。








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横「どうしてフったの？」




宏「どうしてってそりゃ、恋愛感情なかったからっしょ。」




横「気まずいのによく会えるよな。」




宏「･･･会いたいじゃん？」




横「それ逆に可哀想じゃん、分かってる？」




宏「分かってるよ、でも無理に付き合ったとしても可哀想じゃね？」





横「･･･。」





宏「心配すんなって。Aを傷つけたりしねーから。」





横「バカ言うなよ、今だって必死に笑顔作ってんの分かるだろ？」





宏「んなの分かってるよ！だから･･･

これから先絶対にAを泣かせたりしねーよ。」






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強く真っ直ぐな瞳でそう言われちゃ



俺も黙って見てるしかないわけで。







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A「渉、私ね･･･。宏光のこと諦める気ないんだ。」




横「･･うん。」




A「バカかなあ？」




横「そんなわけないじゃないすか、応援してますよー。」






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そう背中を押してあげるしか方法はない。

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