幽霊少女と総統さん[w.r.w.r.d] (ページ18)

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第十七話ページ18

一足遅れて俺もあいつらを追う。中には無駄に足も早いやつが居るせいか歯止めが聞かない。
「おい！！待てや！危ない言うとるやろ！！」
思わず出る関西弁も気にせず叫ぶも無駄な足掻き。アイツらはいとも簡単に屋上まで行くと乱暴に扉を開けた。その先には俺を待っていたであろうアイツが驚いたように目を見開いていた。
『……え？』

「ほ、ホントに幽霊だ…」
怯えるひとらんと要とシャオロン。幽霊に興味津々な他メンバー。適応能力の高いこいつは一瞬で悟った。
『グルちゃんのお友達？』
余計な事言うなやこのクソ幽霊！！！視線は一気に俺に集まる。
「えっ、どういう事グルちゃん。この可愛ええ幽霊ちゃんと知り合いやったん？てか、フレンドリーやな」
『んふふ、初めまして、かな？Aです！』
ふわふわと浮かび俺の傍までよるとニッコリと笑った。
『グルちゃんのアドバイザーです！』
誰かこいつ払ってくれへん？なんなら塩でもいい。
「はっ！？アドバイザー？？……まさかグルッペンお前……」
ロボロがじとーっと俺を見てくる。思わず目をそらすが決して俺のせいではない。このクソ幽霊のせいだ。
『グルちゃんのお友達かぁ、ってかグルちゃん意外と友達多いね』
「払ったろかコイツ」
『うはぁ、揃いも揃ってイケメン集団！くっそ、その顔私にもくれ！！』
「幽霊に褒められるとは思わんかったわ」
そういったコネシマの元までいくと"君顔面偏差値高いね"と謎に褒め回っていた。おい、なんで満更でもなさそうやねん。