検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:1,684 hit

TIME 9 ページ10

「エース!!トラッポラ!!!」


エ「うっわもう…出たぁ……ほんとなんなの!?なんで俺にそんなに構うわけ!?お前!!」


今日も気持ちを伝えようと思って、声をかけただけでこの有様。


まだ何も用件言ってないけど……


デュ「ほんっとAも物好きだな。
お前も愛されてるな、エース。」


エ「はぁ…!?嬉しくねえんだけど!」


「…。まあね!!私が勝手にエースに気持ちを伝えてるだけだから!!!」


きっと、本当は自分の中でもわかってる。


2人っきりじゃない時だって、関係なく息を吐くかのように好きとかかっこいいとか言ってるから。


そりゃ誰だって恥ずかしいだろうし、うざったくもなるはず。


でも、それでも私は伝えておきたい。
いや、伝えておかなきゃならない。


「とりあえずエース、今日も最っ高にかっこいいよ!!自覚してる?超かっこいいからね!?」


私がそう立て続けに言うと、エースはあーー!!と遮るように声を上げ 私の手を掴んだ


エ「ちょ、もうわかったから!!お前一回来い!!」


「っ、え、ちょ、いたっ、エース…っ!?」


そのまま強い力で引っ張られあっという間に教室から抜け出した。




エ「あーーもーー!!お前一体なんなんだよ!?」


人のいない図書室に連れてこられたかと思えばいきなりそう声を上げた。


誰もいないからって…そんな大声で言わなくたってね…


「なに、って…ただ素直に気持ち伝えてるだけだよ?だって本当のことだもん!!エースは誰よりもかっこいいし私はエースが大好き!」


エ「……お前はそれで良くても、俺の気持ちは無視かよ。」


冷たく、エースはどこか怒ったようにそう言った。


空気が冷たくなり、しんと静まりかえる。


「…知ってるよ。こんなこと色んな人の前で言われ続けたら恥ずかしいし鬱陶しいと思う。」


エ「わかってんならなんで__」


「言っておきたいんだよ、それでも」

TIME 10→←TIME 8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:莉音 | 作成日時:2021年6月23日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。