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西「抜くよ？」
「…んっ、」
その感覚にさえゾクリと体に走る
快感に思わず声が漏れる。
西「ごめん、なんか…
抑えられなくて。」
「…ううん。」
西「体、大丈夫？」
その問いかけに頷いてみたけど、
起き上がる気力もないくらい
身体が重い。
「たか、先にお風呂入ってきて？」
西「なんでさ？
一緒に入る約束じゃん。」
「へっ？」
意地悪な笑みを浮かべ、
私にブランケットを掛け、
寝室に連れてきたのと同じように横抱きにされ
今度はバスルームに連れて行かれる。
「わっ！ちょっと待って！
それは無理無理！」
西「忘れてないって言ったもん。」
「や、言ったけど！
でも…っ
急には…無理！
恥ずかしいってば。」
「今更じゃん。
ほら、暴れないの、落とすよ。」
それは困る、と
仕方なくたかの首に手を回す。
そんな私に満足そうに笑うたか。
やっぱりたかには
敵わない。
結局こういう時はいつも
たかの思い通りだ。
そして、
それが少しも嫌じゃない自分。
夢中で抱き合ってたときよりも、
少し冷静になった今。
たかの顔が近くてドキドキする。
今のたかの体の状態を知らない私だけど。
帰ってきた時の疲れた顔に
気づかないわけないし、
腰だって心配なのに。
「たかこそ、体…。」
西「これくらい平気だって。」
結局そのままバスルームに運ばれて。
二人で一緒にお湯に浸かる。
たかに包まれるように
後ろから抱きしめられる。
同じ人なのに
さっきまでの激しい抱擁とは違う
優しい時間。
少し暗めの照明と
お気に入りの入浴剤の香りは
あの頃と変わらない。
体に残るたかの感覚と疲労感。
その全てにとても満たされた気持ちで、
私は今日を迎えるまでの時間を思い返していた。
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リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです！ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います！ 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです！ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます！また読見に来ていただけるようにますますがんばります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした！このstoryは本当に大好きです！！（side story楽しみにしてます！） (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年12月1日 8時
