365 side Nissy ページ15
ドームに入り、リハを終え。
確実に近づいてくる
開演時刻。
バックステージを行き来する
たくさんのスタッフ。
一緒に全国を回ったダンサーとバンドメンバー。
全国から俺のEntertainmentを見に来てくれる
ファンの子たち。
AAAのメンバー。
友だち、家族。
そして、Aへ。
西「ちゃんと、届けられるかな…。」
支えてもらってる
この大きな感謝の気持ち。
ふいに、楽屋のドアがノックされ、
瀬尾が入ってくる。
瀬「Aさん、
席に着かれたそうです。
で、これを渡してほしいって。」
瀬尾はそう言って手紙を差出した。
西「Aから？」
瀬「はい。」
瀬尾からそれを受取り、
封を開けて中の手紙を開いた。
【西島隆弘様。
ドーム公演、おめでとう。
初めて会った頃には想像もつかない場所に立つ
あなたの姿を見ることができるなんて
本当に幸せです。
ここまで連れてきてくれて
ありがとう。
あなたの歌声は
みんなを幸せにする魔法だよ。
その魔法はキラキラ光ってNissyの思いを
みんなに届けてくれる。
だから、大丈夫。
そして、
大好きなたかへ。
たくさんのものを背負い、抱え、
走り続けるたか。
どんな形でもあなたを
ずっとそばで支えることが
私の夢で、幸せです。
これを出す日が来るのは
もう少し先だけど。
西島A
って自分の名前を書くのが当たり前になる日を
楽しみに一日一日を大切に歩いていきたいです。
A。】
西島A
その並んだ字を見るだけで、
泣きそうだ。
西「やられたな…。」
封筒の中には
俺の名前の隣にAの名前が書かれた
婚姻届が入っていた。
西「よしっ！」
この先。
Aがマネージャーに戻ることは
たぶん、ない。
なんとなく、手紙を見てそう思った。
離れるとき、
マネージャーという自分の場所を
なくすことを恐がっていたA。
時が過ぎて今。
どんな形でもそばにいたいと
言ってくれたA。
その想いをちゃんと受け止めて。
手紙をバッグにしまって、
気合を入れて立ち上がる。
この2日間、成功させたら
仮で決まってる来年のドームツアーが
確実なものになる。
俺が。
AAAの西島隆弘で、
Nissyであり続けるために。
そして、俺自身の未来のために。
西「絶対に成功させてみせる。」
迷いも不安も振り切って、
俺はステージへ向かった。
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リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです！ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います！ 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです！ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます！また読見に来ていただけるようにますますがんばります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした！このstoryは本当に大好きです！！（side story楽しみにしてます！） (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年12月1日 8時
