395 ページ45
かなさんに手を引かれ
部屋を出る。
お店へと繋がるドアの前には、
私の大好きな人が立っていた。
か「お支度できました。」
と言うかなさんの声に
呆然と私の姿を見るたか。
西「すごく、きれいだ。
やばい、誰にも見せたくない。」
「たか、私、あの…。何が何だか…えっと…。」
西「今日は記念日だって言ったじゃん。」
サプライズ成功、だなんて言って
くしゃっと笑う。
「ありがとう、すごく嬉しい。」
泣きそうなのを堪えて
そう伝える。
西「じゃあもう一つ。
このドアの先にあるから。」
たかは、頷いた私の手を自分の腕に絡ませる。
西「行くよ？」
たかがドアを開けると
そこには私の大切な人たちが待っていてくれた。
「う、そ…？」
夢でも見てるんじゃないかと思った。
おめでとう！
と言って拍手して迎えてくれたのは。
久しぶりに集まるAAAのメンバー。
千晃さんも、浦田さんもいる。
さくらさんや亮介くん、
マネージャー仲間にチーフ。
Nissyチームのスタッフさん。
鎌倉に住んでいた時に
お世話になって仲良くしていただいてた人達。
そして、渉先生。
「どうして…？」
西「みんな、Aのこと大好きなんだって。」
さぁ、行こう
と言うたかにエスコートされて
フロアの中央を歩く。
一番奥でたかと一緒に振り返ると、
大切な人たちがみんな笑顔を浮かべていた。
西「今日は俺たちのためにここへ来てくれて、
ありがとうございます。
今日、婚姻届けをだして
正式にAと家族になりました。
こうして今。
Aといられるのは、
ここにいるみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます。」
そう言ってたかは深く頭を下げる。
私もそれに倣ってお辞儀をする。
西「今日。みんなの前で誓わせてほしいです。」
たかは私のほうへ体を向け、
ブーケを持つ私の手に自分の両手を重ねた。
西「これから、ずっと。
嬉しい時や楽しい時は一緒に笑って、
苦しい時や悲しい時はは一緒に泣こう。
悩んだ時は一緒に考えよう。
いい時も悪い時も
二人で手を繋いで歩いていこう。
俺は、Aを。
一生大切にすることをみんなの前で誓います。」
かなさんは
花嫁さんは笑っていなきゃだめって言った。
でもそんなの無理。
目の前のたかの顔が滲んで見えない。
「私も、誓います。
ずっと、たかと一緒に歩いていく…。」
それだけ言うのが精一杯の私のおでこに
たかはキスをした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 621人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです！ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います！ 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです！ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます！また読見に来ていただけるようにますますがんばります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした！このstoryは本当に大好きです！！（side story楽しみにしてます！） (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリィ
| 作成日時：2019年12月1日 8時
