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並んでベッドに横になり、
抱き枕のようにたかに抱きしめられる。
西「今だから言えることかもしれないけど。
あ、さっきの話の続きね。
あの時間を過ごしてきたからこそ。
俺は今。
Aのそばにいられるんだって思う。」
実際の痛みは分け合えないし、
代われないけど、
同じ時間を過ごしたからさ。
と、付け加えたたか。
似たようなことを考えていたことが
心を震わせるほど嬉しい。
「私ね。決めたよ。」
西「ん、何？」
「もう、ずっと、ここにいる。
これからはずっと。
たかのそばに、いる。
いても、いい？」
たかの腕の中から
顔を上げてそのきれいな目を見て言う。
私の言葉を聞いて、
たかは、満足そうに笑った。
西「それは、奇偶だな。
俺も決めてたよ。
もうここから、
俺のそばから離さないってね。」
「うん。」
たかの手が
私の頬をそっと撫でて
頭の後ろにまわる。
長いまつげに縁取られた
目が伏せられて距離がゼロに近くなる。
「たかが、…。」
好き、という言葉を
音で伝える前に唇が触れ合う。
重なるだけのそれは、
何にも代えられない大切なもの。
ずっと一緒に、
と願う私達の誓い。
たかが好き。
きっと、伝わってるよね。
抱えきれないほどのこの気持ち。
唇が離れて視線が絡むと
なんか急に恥ずかしくなる。
「好きだよ。A。
これからはずっと一緒だな。」
うん、と頷くだけで
精一杯だった。
この世でふたりきりみたいな
静かな部屋で過ぎていく時間。
目を閉じて少しすれば
ふわふわとした睡魔がやってくる。
西「疲れたやろ？ずっとそばにいてくれて、
ありがとな。
ゆっくり休んで。」
とんとん、と規則正しく、
たかの手が私の背中を撫でる。
西「おやすみ。」
その声が意識の遠くで聞こえて、
私は眠りの中に落ちていった。
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リリィ(プロフ) - fukaさん» 出逢えてよかったって言ってもらえてとても嬉しいです。書いてよかったです！ありがとうございますー★ (2020年4月12日 15時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
fuka(プロフ) - 完結お疲れ様でした！ 前作から読ませていただき、何度も涙がこぼれました。切なさや悲しさ、喜びなど、たくさん感動したりして、すごく素敵なストーリーだったなと思います！ 終わってしまって寂しいですが、この物語に出逢えてよかったです！ (2020年4月5日 22時) (レス) id: 0f2ddad342 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Yuiさん» ありがとうございます☆頑張ります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ゆにしぃさん» コメントありがとうございます！また読見に来ていただけるようにますますがんばります！ (2020年3月31日 10時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ゆにしぃ - 長編お疲れ様でした！このstoryは本当に大好きです！！（side story楽しみにしてます！） (2020年3月29日 12時) (レス) id: 2657bef5db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年12月1日 8時
