309 side Nissy ページ9
全てが終わって、
だいぶ前に届いていた
Aからのメッセージを開く。
【お疲れ様でした。
行ってきます。】
相変わらず
飾りっ気のないメッセージ。
でもそれが、
あいつらしいって言えばあいつらしい。
西「あー、早く逢いたい。」
画面をオフにして
思わず口にしてしまったその言葉。
心の声、漏れてますよ、
と声をかけられて振り向くと
足を少し引きずりながらも
笑顔のあのスタッフさん。
ス「今日はご迷惑をおかけして
申し訳ありませんでした。」
足をかばいながら、
深く頭を下げる彼女。
西「謝ってもらうことなんか、
なんもない。
むしろ、
今日までありがとう。」
そして
怪我をさせてしまって
こちらこそごめん、
俺も彼女のに向かって頭を下げる。
ス「Aさん、さすがでした。
二人の息もピッタリで、
なんかすごかった。
あ、それと今日。
Aさんと連絡先交換したんです。
今度一緒に出かける約束したんで、
彼女さん、お借りしますね。」
速水さん、から
Aさん、に呼び名が変わっていて。
二人の間で何かが変わったんだなと気づく。
Aが信頼した人であり
俺がAの代理を任せたこの人は
きっと俺達の味方になってくれると
確信していた。
西「返してくれるなら、貸してあげる。」
そう言って笑顔を向ける。
西「でもさ。
最近、貸してばっかりで
なかなか返ってこないんだよなぁ。
今も貸出中だから
とりあえず一人寂しく
あの子の帰りを待つことにする。」
クスクスと笑い、
お疲れ様でしたという彼女にと別れた俺は
ホテルへ向かった。
一人で過ごすには広すぎるホテルの部屋。
ソファに体を預けると
一気に疲れが体を支配していく。
今日も色々あって。
何より。
いきなりAが仕事してたのには驚いた。
後から事情を聞いて、
やっぱりあの場で俺をサポートできるのは
Aしかいなかったと思った。
やっぱりAはすごい。
咄嗟にそれを判断して
後半のちょっとの時間だけど、
ちゃんとやり遂げた。
ライブが終わってからちゃんと顔を見てない。
疲れてないだろうか?
無理して体調を崩してないだろうか?
心配で仕方なくて。
メッセージだけでも入れようかと
スマホを手にしたとき
着信がはいった。
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい!いつもありがとうございます!続き頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい(泣)読んでくださりありがとうございます!お詫びに?更新頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ!!早めに続編頼みます! (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない!読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリィ | 作成日時:2019年7月11日 20時