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その時。
後ろからスタッフさんに
声をかけられた。
ス「速水さん、ちょっといいですか？」
通路まで出ると
今大変なことになってて…
一緒に来てください
そう言われて
ぐっと手首を掴まれて、
体をひっぱられた途端、
心臓がドクドクと音を立て始める。
「あのちょっと…待って。」
相手は女の人なのに、
頭の中に浮かぶ残像。
怖い、怖い。こわい。
「離してっ！」
掴まれてたその腕を
勢い良く振り払ってその場にしゃがみ込む。
「ごめ、んなさい。ちょっと待って。」
掴まれた手を開いた手で握り締めながら、
途切れてしまいそうな呼吸をなんとか整える。
大丈夫。
あの人たちはもういない。
この手を掴んだのは、
あの人たちじゃない。
握るもののない胸元てはなく、
たかからもらった指輪をした手を
ぎゅっと自分で握りしめた。
冷や汗が背中を伝う。
私のただならぬ様子を
オロオロしながら見守るそのスタッフさん。
「ごめん、なさい。
どうしたのか、説明…してもらっても
いい、てすか？」
呼吸を整えながら、
そのスタッフさんに問いかける。
ス「は、はい。
あの…。
速水さんの代理で入ってる子が…。
狭い通路通るときに、
足を何かに引っ掛けて転んでしまって…。」
「えっ！？」
「本人は、
大丈夫だから
西島さんにも速水さんにも言うなって
言うんですけど。
足、痛めたみたいなんです。
相当辛そうで…。
最後まで持つかどうか。」
「…わかりました。
私が行く。
千晃さんにまた連絡しますって伝えておいて。」
それだけ言うと、
私はバックステージに向かい走り出した。
もうすぐ、
一旦西島さんが裏にくる。
それまでになんとか間に合わないと。
ステージ裏につくと、
あのスタッフさんが西島さんが戻ってくる場所で
待機していた。
ス「速水さん？」
久々に走ったせいで
心臓がバクバクとすごい音を立ててる。
「足、大丈夫ですか？」
言わないでって言ったのに…
と苦笑いを浮かべる。
「あと、少しですけど。
変わります。」
ス「でも…体、大丈夫ですか？」
自信はない。
だけど、
絶対やり切ってみせます、と
頷きながら答える。
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい！いつもありがとうございます！続き頑張ります！ (2020年1月5日 20時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい（泣）読んでくださりありがとうございます！お詫びに？更新頑張ります！ (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ！！早めに続編頼みます！ (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない！読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年7月11日 20時
