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304 side Nissy ページ4

西「今日は夜、拓実さんの店に行くの?」



「はい。
かなさんが横浜まで迎えに来てくださるって。」



西「そっか。」



「かなさんにね。

ちゃんとご飯食べてないでしょって。
言われちゃった。」



西「まぁ、言われるだろうね。」


出会ったころよりも
だいぶ華奢になって、
ほっそりしてしまった。


仕事に夢中になると
食べることを忘れてしまうし。


ここのところ色んな事があって、
痩せたと言うより、
やつれてしまったAが
困った顔で笑う。



「これからはちゃんと食べるようにします。

早く体力戻さないと。」


そう言って、
小さくちぎったパンを口に運ぶ
Aの頭をそっと撫でる


西「この先も。


二人で、頑張ろうな。」



笑って頷くAが、
この時、何を思っていたのか知るのは
もう少し先のこと…。






−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



「行ってらっしゃい。

今日はオーラス、
楽しませていただきますね!」



西「うん。」



Aは、
一俊不安げな顔をして
俺の胸に頬を寄せて
そして、背中に手を回した。


ぎゅっと力を込めたあと。



「怪我なく、
無事に終わることを祈ってます。」




西「ありがと。


行ってくる。」



俺もAの体をぎゅっと抱きしめて、
体を離す。


俺の顔を見上げたAに
キスをしようと唇を寄せた、けど。



西「Aとのキスは、
無事に終えた後のご褒美に
とっとくことにする。」



なんとなく。



ただなんとなくそう思って
Aの頭のてっぺんに
唇を落とす。



そんなことで頰を赤くしたAが、




「そんなのご褒美になります?」



と首を傾げて不思議そうに聞くから



西「最高のご褒美でしょ。
愛する人とのキス。」



そう言って見たけど
なんかすごく照れくさくて
視線を外しながら
Aの赤い頬を撫でて、




じゃあね



と大きなバッグを肩にかけなおして
部屋を出た。



俺は。


この瞬間から
西島隆弘からNissyになる。

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設定タグ:AAA , 西島隆弘 , Nissy   
作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - ふみさん» 今更お返事ごめんなさい!いつもありがとうございます!続き頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 今更感ありありのお返事でごめんなさい(泣)読んでくださりありがとうございます!お詫びに?更新頑張ります! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - めっちゃいいとこ!!早めに続編頼みます! (2019年11月25日 23時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 本当に、ほんっとうに主人公さんの可愛さにはかなわない。というかリリィさんにはかなわない!読むのが楽しみで頑張れます。いつもありがとうです〜 (2019年11月25日 20時) (レス) id: d7256c5ba1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» 帰ってきちゃったー☆予想通り、ですかね笑 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年7月11日 20時

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