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256 side Nissy ページ6

朱里「私の存在消したくせに、

そんなこと言うんだ?」




チ「それは仕方ないと思わない?


むしろ、あんなことして、
そのまま事務所にいられると思った?


じゃあ、あんたはどうしたかった?」



チーフは、
朱里をしっかり見据えて
話す。



チ「仕事で悔しい思いをしたなら、
仕事で見返す。


好きだった人に恋人ができたら、
好きで居続けるもよし、
区切りをつけるもよし。



すべて人のせいにして、
自分を正当化するのはおかしい。


まして、人を陥れて、騙して、
こんなことをするのは絶対に違う。」




きっぱりと言い切ったチーフ。


チ「徹も。


もっと自分の目でちゃんと見なさい。
にっしーと速水がどれだけ思い合っているか、
わからないの?



自分に都合のいい幻想に
惑わされてちゃだめよ。」



座り込んだまま、
項垂れている徹。


チ「速水のことが好きならさ。


こんな風に傷つけて
自分のものにしようとするなんて、
男してあり得ない。」




朱里「何を言われようと、
もう、元には戻れない。


私の居場所なんて、
もうどこにもない。」




そう呟いた朱里。



・「じゃあ、俺と取引をしないか?」



そこに現れたのは、
社長だった。



西「社長…?」




社「今回のことに関するデータや
情報をこちらに引渡した上で。


今後一切西島やメンバー。
速水さんにも近づかないと約束してくれたら、
当面の生活資金、住む場所、仕事を紹介しよう。



誰も君を知らないところで
やり直したらどうだ?」



末「社長…?

そんな甘いこと言っていいんですか?
さんざんAちゃんを苦しめてきたやつなのに。」






社「それでも、
俺の会社で働いてくれていた元社員。
そして、これは取引だ。


成立しなければ、
警察に全てを話して
出るところにでる準備もできてる。
今日のこの件も含めて、な。



どうする?」




と朱里に分厚い封筒を
渡す社長。



中をちらっと見た朱里が



朱里「私の負けってことか。」



そう言って自嘲気味に笑う。



社「君が持っている情報はすべて事実だろう。


そしてそれは、西島も、宇野も、
速水さんも。
AAAをも揺るがす力がある。


だけど、俺はこの事務所の社長として、
彼らを守りたい。


そのためなら、本気を出すよ。」



社長はいつもの温和な笑みではなく
冷たい表情で言った。

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設定タグ:AAA , 西島隆弘 , Nissy   
作品ジャンル:恋愛
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くま - 7も頑張って下さい!応援してます (2019年7月8日 23時) (レス) id: 6437146213 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - AYさん» 嬉しすぎるコメントに震えてます…(泣)身に余る言葉を頂いて幸せです!更新頑張ります! (2019年7月6日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます!幸せなところは書いてて楽しいのですwww西島隆弘にサプライズされる人生…ほしかった…。 (2019年7月6日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» いつもありがとうございます!更新頑張りますー!なんか中途半端に移行しそうな予感www (2019年7月6日 20時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
AY(プロフ) - 西島さん大好きで読ませて頂いていましたが、私気付いた。リリィさんのファンだわ。本で読みたい。映画で観たい。リリィワールドやばいです。 (2019年7月5日 20時) (レス) id: 02f72dca97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年4月15日 20時

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