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「私で、いいの？」
たかの腕に包まれて、
体を預けたまま。
そう聞いてみる。
西「Aがいい。」
すぐに返ってくるその言葉。
「ヤキモチ、妬くよ？」
西「俺もだよ。」
「すぐ泣いちゃうし。」
西「そしたら、こうして拭いてあげる。」
私の顔を覗き込んで
指で涙を拭ってくれる。
「私、めんどくさい女だよ？」
西「俺も同じだろ？」
それでもなみだは止まらないのに
たかの唇は弧を描く。
「両親いないし。」
西「そんなの関係ない。」
「美人じゃないし。」
西「Aは、最高にかわいい。」
「嘘ばっかり。」
西「嘘じゃない。」
何を言っても、
すぐに答えが返ってくる。
目を伏せ、視線を下げて
今までよりも小さな声で言う。
「私、マネージャーだよ？」
でもその言葉に対しては
すぐには答えが返ってこない。
西「それは…また考えよう。」
「それに…」
と言いかけた私の言葉を
たかは遮った。
西「Aがなんて言っても、
誰がなんて言っても。
俺はAがいい。
Aしかいない。
Aを、
愛してる。」
愛してる。
初めて言われたその言葉。
「た、か…。
うれし…い…よ。」
胸が苦しくて、
ぎゅってなる。
「ありが…と…っ。」
西「いいんだよね？
これ、嵌めても。」
うん、と頷く私の左手をとり、
薬指に指輪を嵌めてくれた
たかが言う。
西「こんなゴタゴタしてるから、
いつになるかわからないけど。
俺。
離れるつもりはないから。」
そして、私の両手を握って言った。
西「だから…。
Aが隠してること。
Aが抱えてること。
話してほしい。」
その強い目に、
現実が戻ってくる。
私は首を横に何度も振る。
西「A。聞いて。」
ぎゅっと、両手を握ったまま。
西「Aが話してくれるの
待とうかとも思ったよ。
でも。
最近のAを見てたら、
たまらないんだ。
待ってたら、
Aが壊れてしまいそうで。」
たかの顔が切なそうに歪む。
西「Aを失いたくない。」
その想いが
痛いくらいに伝わって。
私は嬉しいのと、苦しいのと。
ごちゃまぜの感情を抱えながらも。
「話す…よ。」
そう言った。
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます！続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます！コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります！隆ヒーロー…隆弘っ！早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年2月25日 8時
