222 side Nissy ページ22
そして。
毎年恒例の打上げ。
さっきの千晃の言葉の意味を考えながら、
Aの姿を視界に入れながら、
酒を飲む俺。
末「…じーまー、にーしじーまー！」
西「…っえ？あ、うん。」
末「大丈夫か？ぼーっとして。」
秀太は優しい。
誰よりもメンバーを大切に思ってくれてる。
だからこそ、
千晃の決断を受け入れがたいのだろう。
今もぼんやりしてる俺を
気遣ってくれてる。
西「…ぁあ、ごめん。
考え事。」
Aと仕事のパートナーとして過ごす
3回目のこの時間。
去年はメンバーに付き合ってることを告げた。
その前はAが入院するほど体調を崩した。
今年は。
視界に映るAの周りには
たくさんのスタッフ仲間がいる。
Aは、
強くなったし、逞しくもなった。
笑顔も増えて、
心を許せる人も増えて。
ここは、Aの居場所になったんだなぁと
相変わらずぼんやりしてる俺に
末「仕事、詰めすぎだろ？」
西「まぁ…な。
でも、やっとだから。」
末「そうかもしんないけど。
体調悪くしたら意味ねぇだろ、って
まぁ。
速水ちゃんがついてれば
大丈夫だと思うけどさ。」
俺の背中をバシッと叩いて、
スタッフさんの輪の中に混じっていく秀太。
それを見送ってると、
にっしー！
ほら、飲みますよ！
別のスタッフさんたちが俺のとこにやってくる。
今日ばかりはと、
みんな楽しそうに飲んでいる。
西「はいはい…って、注ぎすぎだからっ！」
みんなに急かされ、
飲まされ、
あっという間に囲まれる。
そして。
ほんの数十分のことだ。
西「…あれ？」
Aを見失う。
部屋の中を見回しても姿が見えない。
「A…？」
見失わないで…という千晃の言葉が
頭の中でぐるぐる回る。
ガタンと立ち上がった俺に、
隣に座ってた日高が驚いた顔をする。
日高「にっしま？」
西「ちょ…っ、ごめん、トイレ！」
手にはじっとり汗がにじみ、
どくどくと心臓の音が体の中で響く。
考えもなく廊下を早足で歩く。
すると
廊下を曲がった向こうから
Aの声が聞こえる。
「ごめんなさいっ！」
・「そんなにすぐに断るのは、
付き合ってる人とかいるからですか？」
「…そういうわけ、じゃ。」
・「じゃあ、ちゃんと考えてください！
俺、本気で速水さんが好きなんです！
お願いします！」
曲がり角の手前で、
足が止まった。
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由希(プロフ) - 読みました。6も楽しみにしてます。読んでて涙が出てきます、切ないです。早く隆弘くんに助けに来てもらいたいです? (2019年4月10日 22時) (
レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - 続きが気になって…お楽しみをありがとうございます (2019年4月10日 22時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 由希さん» ありがとうございます！続きは次枠でお楽しみくださいませ☆ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 早速読みました、続き気になります、更新楽しみにしてます (2019年4月9日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» いつもありがとうございます！コメントいただけるとすごく嬉しくて励みになります！隆ヒーロー…隆弘っ！早く助けに来てね★ (2019年4月8日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年2月25日 8時
