166 side Nissy ページ16
みんなでホテルに戻る。
そして俺はホテルのリーダーの部屋に向かった。
浦「今回のこと…心当たりは？」
西「ないこともないけど。
確証はない。」
今までに何度か、
Aが怒ったことはあった。
でも初めてかもしれない。
あんなふうに拒絶されたのは…。
なんか心が痛い。
なんであんな言い方…。
もっと他に何かあったのかも。
後悔ばかりが、
心の中で渦を巻く。
頬を流れる涙の感触に、
泣いてることに気づく俺。
浦「にっしー…。」
西「Aが大事なのに。
馬鹿だよな、ははっ…。」
涙は流れるのに、
乾いた笑いがこみ上げる。
西「俺。
また傷つけた。
俺のせいでまた。
あいつは傷ついたんだ。」
今までに、
何度Aを傷つけた？
Aは、
俺のせいでどれだけの傷を負った？
浦「仕事としてなら。
にっしーが言ったことは、
間違ってないと思うし、
速水ちゃんもわかってるだろ。
誰かと行けば、
あんなふうにケガをすることも、
なかっただろうし。」
西「たぶん。
俺の推測が正しければ、だけど。
一人で来いって言われたんだ、
あいつに。」
浦「あいつ…？」
俺は拳を握りしめながら、
怪訝そうなリーダーに言う。
西「Aを階段から突き落として、
Aにストーカーまがいの事、してたやつ。」
浦「…誰か、わかってる。
ってこと？」
驚いた顔で俺に問いかける
リーダー。
西「少なくとも。
Aは、
わかってた。
AAAの元サブマネだったやつ。」
その言葉に、
まじか…と声を漏らたリーダー。
西「一人で来いって言われたのか、
冷静な判断が出来ないほど動揺したのか、
Aに聞かなきゃわからないけど。
でも。
俺はAを。
傷つけたし、傷つく原因を作った。」
行き場のない思いで
頭がぐちゃぐちゃだ。
浦「それにしたって。
にっしーは
自分のせいにし過ぎ。
真司郎も言ってたけど、
一番悪いのは犯人だろ？」
冷蔵庫から、
ビールを2本取り出し1本を俺に渡すリーダー。
それを受け取りながら、
西「そうかもしれないけど。
あのAが。
あんなに取り乱して、
素のAになってた。」
仕事とプライベートの線をきっちり引くA。
俺も仕事人間だけど、
Aも相当だ。
なのに。
あの時Aが
なんとか保っていたマネージャーの姿を
俺の言葉は打ち砕いたんだ。
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リリィ(プロフ) - ao.aoさん» ありがとうございます！応援しただいて嬉しいです☆続編も楽しんでいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - idmさん» ありがとうございます！5も公開しました。引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
idm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます！！続編も楽しみです(^^) (2019年2月23日 18時) (レス) id: 8b61c6c3c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます！ (2019年2月22日 22時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» コメントありがとうございます！色んな捉え方、ありますねー☆そこまでちゃんと読んでもらって嬉しい限りです☆ (2019年2月22日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2019年1月1日 14時
