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沈黙の中、
頭を下げたままの私に


浦「Aちゃん…。その頬の傷は?」


浦田さんが優しい声で聞いてくれる。



顔を上げると、
私を見ていた西島さんは苛立ちを隠さず、
私に背を向ける。



「…なんでも、ないです。」




さ「何でもなくない!」



そう言ったのはさくらさんだった。



私に近づいてきて、
ごめんと、一言言ったあと
髪をまとめていたゴムをとる。



「あっ…!」



朱里さんに切られて、
長さがバラバラになった髪を見て
みんな驚いた顔をしてる。



浦「…っ!Aちゃん、それ…」




その声に西島さんが振り返り、
私の髪を見て目を見開いた。




さ「Aは、ちゃんと私に連絡をくれました。

ねぇ、A。
なんで言わないの?


頬の傷も、その髪も。
何かあったからなんでしょ?」



私を見たあとに、
みんなに向かってもう一度話し出すさくらさん。


さ「Aがしたことは
正しいかどうかわかりません。


けど、
結果的に衣装を取り戻したのはAです。


A。
何があったかちゃんと説明して。」




「私のせい…です。

今回の事、全部。」



そうだ、私のせい。
どうやって責任をとればいいんだろう?



日「それ、どういうこと?」


何からどう話せばいいのか。
脚が震えて、
立っていられずその場にへたり込む。


「私が、いなければ…


やっぱり、私、あの時…」



いなくなればよかった?

そもそもなんで、ここにいるの?

私のいる場所じゃなかった。

ここにいるのは
私じゃなかった…。


説明したいのに、
喉が固まったみたいに上手く話せない。



考えがまとまらなくて、
どんな言葉を自分が発してるのか、
わからない。



千「Aちゃん。大丈夫だから。


ちょっと落ち着こう?」



千晃さんが
私の近くに来て背中を撫でてくれる。




「違っ…う、大丈夫じゃない。

私のせい…」




西「速水?」



目線を上げると
さっきまでの怒った顔じゃなくて
心配そうに私を見てる西島さん。


目があった瞬間
どくん、
と心臓がなる音がする。



そして。


私の肩に触れようとした
西島さんの手を



「嫌っ!」



私は振り払ってしまった。

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作品ジャンル:恋愛
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リリィ(プロフ) - ao.aoさん» ありがとうございます!応援しただいて嬉しいです☆続編も楽しんでいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - idmさん» ありがとうございます!5も公開しました。引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです☆ (2019年2月26日 14時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
idm(プロフ) - 更新いつも楽しみにしてます!!続編も楽しみです(^^) (2019年2月23日 18時) (レス) id: 8b61c6c3c0 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます! (2019年2月22日 22時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» コメントありがとうございます!色んな捉え方、ありますねー☆そこまでちゃんと読んでもらって嬉しい限りです☆ (2019年2月22日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリィ | 作成日時:2019年1月1日 14時

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