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その後しばらくは、
ぴたりと、
怖い思いをすることがなくなった。
あの期間は何だったんだろうと思うくらい。
それでも、
玄関を出るときは毎朝。
その一歩を踏み出すのが怖い。
昨日は平気だった、
でも、今日は？
そう思うと外の世界への境界線を
超えることが、
怖い。
そんなときはいつも。
西「ん。」
必ず私より前に玄関を出て、
ふわりと笑って、
手を差し伸べてくれる。
「ありがとう。」
その手に自分の手を重ねれば、
きゅっと握ってくれる。
西「よし。行くよ？」
その温もりが私の心を強くしてくれた。
この笑顔とこの手があれば、
大丈夫だと信じることができた。
そして。
そんな日々はあっという間に過ぎて。
夏フェスと、アジアツアー後半の公演を終え、
シンガポールから、大阪へ直行。
帽子とマスクの間から見える大きな目の下には
すっかりいつもそこにある、クマ。
ドキュメントのカメラが回ってるときには、
多少は元気が復活するけど、
誰もいない空間では、おでこに手を当てて
怠そうに目を閉じる。
その姿を見ても、
今の私には、わかる。
無理しなきゃいけないって、
わかるから。
せめて、
少しでも余計な仕事が増えないように
アンテナを張って、
西島さんのとこまで行く前に
対処できるものは、する。
私があなたのためにできること、
それが自分の仕事であることが誇らしい。
大好きなNissyEntertainmentを作る、
カケラに自分がなれていることが嬉しい。
ファンのみんなに喜んでもらいたいっ
ていう想いを支えることができる。
何より。
彼がひたむきに作品を作ってる場所に、
自分の居場所があることに、
幸せを感じていた。
いよいよ明日は本番。
初めてのソロライブ、初日。
リハは念入りに行われたし、
打ち合わせも、修正も、沢山あった。
前日だというのに、
すべての予定をこなして
ホテルに戻ったのは、深夜だった。
私の部屋の前まで送ってくれた西島さん。
「眠れそうですか？」
西「うん。あ…いや、わかんない。
疲れてるけど、眠いけど、
どうだろ？」
「もう、仕事しちゃだめですよ？
お風呂入って、髪の毛乾かして、
ベッドに入ってね。」
西「わかってる。」
「じゃあ…。おやすみなさい。」
少しの名残惜しさを振り切るようにそう言えば、
西「うん。おやすみ。」
と返ってきて。
私は自分の部屋に入り、
ドアを閉めた。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
