105 side Nissy ページ5
Aに押し切られ、
渋々家に戻る。
ここで出来る仕事をしようと
仕事部屋に篭ったものの
Aの言う通り疲れていて集中できず、
眠気に襲われる。
ちゃんと寝た方がいいのはわかってるけど、
どうしても不安が拭えなくて毎日仕事をする。
もっと時間が欲しい。
時間が足りない。
全然足りない。
そう思えば寝る時間を
削っていくしかない。
毎日ギリギリの場所に立っている、
そんな気分だった。
そんな俺を無理やり連れて帰ったのは
Aの優しさだってわかってる。
でも、
どうしてもイラつく心をぶつけてしまいそうで
ちゃんと話ができない。
そして、
ただいまもおかえりも言えなかったことを
後悔する。
もう、A寝たかな？
八つ当たりしたことを謝ろうと
仕事部屋のドアを開ける。
すると、壁に沿って横たわって
寝ているAがそこにいた。
リビングには美味しそうな匂いがしていて、
テーブルには二人分のお皿。
あんな態度とったのに、
なんなんだよ。
冷たい床で寝てるAの顔だって、
疲れてるのがわかる。
自分が情けなくて、
腹が立つ。
Aをそっと抱き上げると、
「た、か？」
うっすら目を開けたAが、
俺の名前を呼ぶ。
西「ベッドで寝ろよ。」
なのに、優しい言い方ができない。
謝ろうと思ってたのに、
いらないって言ったご飯を
ちゃんと作ってくれてあったり、
俺の部屋の前で寝てたり、
Aの俺への真っ直ぐな気持ちが、
何故か苛立ちに変わる。
無言で
寝室のドアを開けて、
ベッドにAを降ろして、
その上に跨る。
「たか…？」
しばらくちゃんと抱き合ってない。
ちゃんとキスもしてない。
ちゃんとAの顔を見るのも、
久しぶりに感じる。
Aの両腕を片手で頭上にまとめて、
服の裾から手を入れ乱暴に素肌に触れながら
噛み付くようにキスをした。
「ちょ…っ、んっぁっ！
…た…かっ、やっ
や、だ…っ！」
やだ、なんて言っても。
Aが俺に抗えないことくらい
とっくに知ってる。
ろくに解しもせずに、
強引に繋がって。
Aの目から涙がぽろりと落ちるのを見て、
罪悪感を感じながらも、
自分を止められなくて。
ただ欲を吐き出すだけの行為。
こんな乱暴な抱き方、
今まで誰にもしたことない。
Aは唇を噛み締め、
ただ天井を見ながら声もなく涙を流してた。
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リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！できるだけはやく、4をスタートできるようにがんばります！ (2018年12月25日 8時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - kikiwingwingさん» いつもありがとうございます！色々Nissy事が嬉しくて忙しいですね☆続きもぜひよろしくお願いします！ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - Takatakaさん» ありがとうございます！年内には4をスタートしたいと思ってます。よろしくお願いします☆ (2018年12月25日 8時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
Takataka(プロフ) - えーーー二人で歩む道けーへんの〜〜とめっちゃ気になります。次シリーズ楽しみにしてますね (2018年12月19日 1時) (レス) id: e0f897fd84 (このIDを非表示/違反報告)
kikiwingwing(プロフ) - プロポーズって！！最高です！コメント久しぶりですが、毎日リリィさんの更新も楽しみに待ってますよ！！大好きです！ (2018年12月19日 0時) (レス) id: 3cf9c9f18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年10月14日 21時
