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ドアが閉まる音を聞いた途端、
ぽろりぽろりと溢れる涙。
こんなことくらいで。
相変わらずだめだなぁ私。
壁によりかかり、
ため息をつく。
覚悟、決めなきゃならない。
あの子は本気で私の場所を
奪いにくるだろう。
でも。譲れない、譲らない。
絶対に。
私は右手の薬指ををぐっと左手でにぎりしめた。
西島さんの想いを信じて
強くなるんだ。
そして。
5分後。
多少赤い目をなんとかごまかして、
集合場所へ向かった。
部屋に入れば、西島さんのそばには
しっかりゆりかちゃんが控えていた。
浦「にっしー、
あの記事のことでチーフに呼ばれてたの？」
浦田さんが西島さんとゆりかちゃんの顔を
交互に見て、問いかけた。
西「うん。まぁ…。」
村「やだ、すみません、
まさか写真に撮られてるなんて…。」
嬉しそうな表情で言うゆりかちゃん。
西「あれは、お前が勝手に…
だいたい…」
末「そういうの、二人でやってくれる？」
末吉さんは、
だいぶ怒ってるみたいで、
それをなだめる千晃さん。
さくらさんと実彩子さんが
心配そうに私を見てる。
軽く微笑んで大丈夫だと合図する。
「さ、仕事しましょ。
與さんも回線繋いで打ち合わせ、
参加ですから。」
できるだけいつもどおりの声を
出したつもり。
でも。
いつもどおりって、どんなだっけかな？
ゆりかちゃんが私をちらっと見る。
思わず視線を逸してしまった私。
キラキラした笑顔で、
西島さんの後ろにいる姿は
意外に様になってて。
なんだか、胸が痛い。
私は今どんな顔をしてるんだろう？
笑えてる？
普通にできてる？
気を抜くと視界が揺れそうで、
ぐっと唇を噛みしめる。
大丈夫、私は大丈夫。
頭の中ではその言葉を呪文のように繰り返してた。
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リリィ(プロフ) - loversoul5296さん» うれしいコメントありがとうございます！同じ西島さん像を共有できて嬉しいです☆この先もよろしくお願いします！ (2018年10月14日 22時) (
レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - ao.aoさん» コメントありがとうございます！3もスタートしましたので、これからも楽しんで頂けたら嬉しいです！最高にいい！の言葉、すっごく嬉しいです☆ (2018年10月14日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - くまさん» いつもありがとうございます！頑張ります☆ (2018年10月14日 21時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
loversoul5296(プロフ) - 凄く引き込まれますね。しかし切なすぎて苦しすぎて。そんな西島さんすらかっこよすぎて(笑)現実の西島さんがどんな恋愛するのかわからないけど、リアルな西島さんに大切にして貰える女性はきっと素敵な人だろうなって。完全に私の中の西島さんはこの西島さんです(笑) (2018年10月14日 0時) (レス) id: a5209292a1 (このIDを非表示/違反報告)
ao.ao(プロフ) - いい！いい！最高にいい！幸せになってもらいたいです更新楽しみにしてます。 (2018年10月13日 11時) (レス) id: c44633c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリィ
| 作成日時：2018年8月21日 15時
