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43 side Nissy ページ43

西「俺が思うよりずっと、
Aは、マネージャーだってこと、
気になってたんだな。

気づいてやれなくて、
ごめんな。」


嗚咽をこらえながら
首をを横に振り続けるA。


拓実「Aちゃん。


俺、鎌倉に来る前に、
隆弘に言ったんだ。


鎌倉の店に顔を出すときは、
本気で惚れた女を連れてこいよって。

なっ?隆弘?」


西「うん。

だから、Aをここにつれてきた。
本気で惚れた女だから。」


そっとAの肩を抱いて立たせる。


西「Aが不安なら、何度だって言うよ。

俺がAを守る。
俺も、Aのそばにいることを諦めたくない。

Aの手を離さないし、
そばにいて笑っていてほしい。


俺達の道を作りながら、
拓実さんたちみたいに
一緒に歩こう?」


泣きながら頷くA。


拓実「隆弘、大人になったなぁ…。」

かな「ほんとに。」


二人はそっと席を外してくれて、
また、俺とA二人きりになる。


「ごめ…んなさい…。」


ようやく落ち着いたAが、
ぽつりと言った。


「せっかく連れてきてくれたのに、
泣いたりなんかして。 」


西「全然いいって、そんなの。

それより、あの二人の関係、
素敵だと思わない?」


カウンターでにこやかに話しながら、
片付けをしてる拓実さんとかなさん。


「すごい素敵。憧れちゃう。」

二人を見つめてたAに
俺はポケットから、
小さな箱を取り出して渡す。


西「これ。」


「え?」


西「開けてみて。」


俺の言葉に箱を開けたA。


「これ…。指輪?」


西「エンゲージリングはまだ早いかなって
思うんだけど、その予約?みたいな。


はめてもいい?」


うん、と一つ頷いたAの
右の薬指に指輪をはめる。


西「仕事のときも、
ずっとつけててほしいな。

恋人いますってアピールしてさ。」


ぼーっと自分の右手を眺めてたAが言う。


「はい。あの…

すごい嬉しくて、
また涙出そう…。」


西「すぐ泣くー。」


そんな様子を拓実さんたちが
嬉しそうに見守ってくれてた。




そして。帰り際。


またおいでって
いってくれたかなさんと
連絡先を交換したA。

赤ちゃんが産まれたら、
会いに来る約束をしていた。


西「二人とも今日はありがとう。
ごちそうさまでした。

かなさん、体、気をつけて。」


かな「うん、ありがと。二人もね。」


そう言って見送ってもらいながら、
俺達は東京へ戻った。

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設定タグ:AAA , 西島隆弘 , Nissy   
作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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