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42 side Nissy ページ42

「パートナー…。

公私ともに…。」


ふと言葉を失ったA。


かな「Aちゃん?」


「…っ、はい。

そう…
なのかな。

かなさんと、一緒?」


かな「そうだよ!


隆弘くん、
仕事しすぎなくらい、
仕事ばっかりしてるんじゃない?

そんな人ほど、
普通の感覚の人には理解されないのよ。


うちの拓実も料理バカだから、さ。
私じゃないと、
あの人をコントロールできないのよ。

ね?」


多少の憎まれ口も、
愛情表現なんだろう。


笑ってかなさんの言葉に答える拓実さん。


拓実「バカはないだろ?

まあ。
間違ってはないけど…。」


西「相変わらず、
かなさんには敵わないみたいだね。」


うるせーな、と言いながらも
幸せそうな二人の姿。


何かを考え込むように
コーヒーカップを見つめていたAが、



「…あの、かなさんっ!」


かな「ん?」


「お腹…。



触らせてもらっても、
いいですか?」


はなさんは、
一瞬驚いた顔をして、でもすぐに
にっこり笑ってどうぞ、と言った。


椅子から立ち上がって、
かなさんのそばに膝をついたAが、
恐る恐るはなさんの、お腹に触れる。


「わぁ…。すごい…。

あっ!!」


かな「今、動いたね?
Aちゃんにご挨拶かな?

あ、ここ。
手を当ててみて?

ほら、また。」



「…蹴った。


生きてる…。すごい。」


Aは、
かなさんのお腹に手を当てたまま、
ポロリと涙をこぼした。


かな「え?Aちゃん!

どうしたの?大丈夫?」


ひと粒、またひと粒と、
Aの頬を流れる雫。


「すみません、何か。

感動しちゃって…。
ホントにここに、赤ちゃんが
生きているんですね。


私にも…


こんな素敵な未来、
来るかな?

かなさんみたいに、
公私ともにって、

ちゃんと、
言えるように…なる、かな?」


顔を両手で覆って、
その場に座り込んでしまったA。


西「A…。」


その言葉に、
Aがマネージャーであることでまだ、
悩んでいたことにやっと気づいた俺。


俺の顔をチラリと見たかなさん。


かな「なれるよ。Aちゃん。

今の隆弘くん、
今までに見たことないくらい
すごい優しくて
いい顔してるもん。

それは、Aちゃんのおかげじゃないのかな。

ね?隆弘くん。」


西「うん。」


俺はAのそばに歩み寄る。

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作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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