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私の体で触れられていないところは
ないくらいなのに、
もっともっとと、求めてしまう。


もっとと強請れば、
いくらでも、くれる西島さん。

結局意識を飛ばしてしまうほど
欲しがり、抱かれる。
お互いに求めることを止められない。



少し前に西島さんが言ってた。


どんどん、
俺に染まって。
堕ちて。
快楽に顔を歪めて。
俺しか知らないAを見せてって。


その囚われるような言葉に喜びすら感じる。


抱きあって眠って、
目が覚めて。

のどが渇いたと水を飲んで、
また抱き合って、求めあって、
また眠って、また起きて。


そんな時間を過ごして、
気がつけばもう、空は真っ暗だった。


そして
隣に寝てたはずの西島さんがいない。


「あれ…。西島さん?」


私の声に返事はなくて。
しんとした部屋。

周りを見れば
確か西島さんが私の着てたTシャツを
ベッドの下に投げたのに、
ちゃんと手の届くところに畳んで置いてある。


それを着て、寝室をでる。


テーブルの上に、
一枚のメモ。


『冷蔵庫空っぽだったから、
コンビニいってくる。』


いないことを不安に思う私を知ってるからか、
スマホにも同じ内容のメッセージ。


一人で過ごすにはこの部屋は広い。


「たか…。

早く帰ってきて。」


一人で平気だったはずなのに、
今は一人が怖い。


ソファーで膝を抱えて、
西島さんの匂いがするブランケットにくるまる。



しばらく経って、
玄関が開く音がして、
リビングのドアを開けた西島さんが


西「A?ただいま。

起きてたの?」


と私のそばに歩み寄る。


顔を上げて、
大好きなその笑顔を見つめると、
頭を撫でてくれる。


西「寂しかったって顔してる。」


少し冷たいその手が、
頬に触れる。



「おかえりなさい。
寒かったでしょ。


私、何か作りますね…。」


西島さんは
立ち上がりかけた私を、
ソファに戻す。


西「いいよ。今日は俺がやる。」

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作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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