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どうしよ。
少し時間置いてから戻ろうと考えていたら、
後ろからぐいっと、腕を引かれる。


「きゃっ!」


驚いて振り向くとさっきのスタッフさんが、
ニヤリと笑って私の腕を握っていた。


・「俺と二人になりたくて、

あの部屋でたんでしょ?」


顔を近づけられて、そんなことを言われて。
鼻につくアルコールの匂い。


「そんなつもりじゃないです。」


・「反応かわいすぎ。」


「やめてください!」


・「嫌がるフリもかわいいなぁ。」


「ほんとに嫌なんです!」


振りほどこうと思っても、
強い力で握られていて、怖い。
しかも、全然話を聞いてくれないし、
みんながいる部屋から離れた場所に
引きずられるように連れてかれる。


「離してっ!」


「なんだよ?

ここんとこ、キスマーク見えてるよ?
結構遊んでるんじゃないの?

俺とも遊んでよ。」


鎖骨の下、見えるか見えないかのところに、
ついてた西島さんの跡を指さされる。
急に雰囲気が変わって、
じりじりと距離を詰めてくる。



「や…だ。」


怖い。
どうしよう。
怖い。
でも、逃げなきゃ。


その時、



西「何してんの?

うちのマネージャーに。」


冷たい声を発してそこに立っていたのは、
西島さんだった。



・「何もしてないですよ。」


西「そう?
でも自分を制御できないほど飲まない方がいいよ。

嫌がってるみたいだし。

速水。
仕事の話、あるんだけどちょっといい?」


そう言う西島さんに、


・「誘ってきたのは、そっちだから。」


そう言って、
背中を向けてその人は去って行った。

ほっとしてずるずると、
座り込んだ私。


西「大丈夫か?」


「は…い。」


今頃になって、
体が震える。


ぐいっと両腕を引かれて、
立たされる。


「すみません。もう大丈夫…」


そう言ったのに、
そのまま、
西島さんの腕にそっと抱きしめられる。


西「震えてる。」


「西島さん!

誰が見てるかわかんないです。」


西「いいから。

怖かったよな。」


トントンと背中を叩いてもらうと
だんだん震えがおさまり、
気持ちも落ち着いてくる。


「私…誘ってなんか、ない…です。」


西「わかってる。」


「私がもっとはっきり言えたら…」


西「酔っ払いに何言っても無駄だろ?」


「でも…」


西「もういいよ。

それより、
何もされてない?」


「はい。」


西「よかった…。
ちゃんと、俺、自分の手でAを守れた。」

西島さんはそう言うと
ぎゅーっと私を抱きしめた。

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作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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