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目が覚めると、
裸で抱き合ったまま、
眠っていたことに気づく。


私…、西島さんと…。
したんだ。


恋人同士になったのに、
私を抱こうとしなかった西島さんに、
少しの不安を感じていた私。


忙しいのは、よくわかってる。


AAAの仕事、頑張るから、もっとソロの仕事、
やらせてほしいと自ら上に願い出る西島さん。


少しだけ渋っていたドラマの仕事を
引き受けたのも、
AAAやNissyの名を少しでも
世に出すためなんだろう。


そして、やると言ったからには、
完璧を目指すから、
必然的に時間がたりない。


ということは、私も忙しい。


ほぼ、1日中一緒にいるのに、

A

って呼ばれるより

速水

って呼ばれることが多くて
ちょっと寂しい。


そんなことを思っていたのに、
不意にこんなふうになれて、
嬉しいのと恥ずかしいのとが
ごちゃまぜになった、
変な気持ち。


そっと、西島さんの隣を抜け出して、
ベッドの下に散らばってる服を拾い集めて、
シャワーを浴びる。


初めての時と同じように、
体のあちこちに残された赤い跡。
鈍い痛み。
そして、
体の奥底に眠る疼き。


でも、あの時とはもう違う。
これからも、こうやって朝を迎えられる。


なのに。
なんでこんなに不安なの?


どうして、私の心は怯えてる?


本当はなんとなくわかってる理由に、
気づかないふりをして、
熱いシャワーを頭から浴びる。


この不安を洗い流してしまえたらいいのに。


濡れた髪を拭きながら
リビングへ戻る。


そろそろ西島さんを起こさないと
いけない時間になっていた。


「西島さん?

起きてくださーい!遅刻しますよー。」


何回か声をかけると
やっとうっすら目を開く。


「西島さん?起きました?」


顔を覗き込むと手を引かれ、
西島さんの上に覆いかぶさるみたいに
乗っかってしまう。


西島さんの顔の近くに手をついて体を支える。


「わっ!」


西「西島さんじゃないでしょ?」


「え?」


西「わかんないの?」


「あ…の。」


たか


って呼べばいいってわかってるけど、
頭の中にさっきまでの出来事が蘇って、
体が熱くなる。


戸惑っていた私に、


西「じゃ、わからせてあげる。」


片側だけ口角を上げて、
にやりと笑う西島さん。

15→←13 side Nissy



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設定タグ:AAA , 西島隆弘 , Nissy   
作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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