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10 side Nissy ページ10

衝動的にAを抱きしめていた。
頭で考えてたわけじゃなくて、
体が勝手に動いてた。


驚いて体を強張らせたAの手から、
ペットボトルが落ちて、
ゴトンと音がする。


何か言わなきゃ。
そう思った俺が発したのは、


西「これ、かわいい。」


Aが着ていた
モコモコした素材のカーディガン。
寝てるAを見たときから、
かわいいなって思ってたのは本当。


「え?」


西「女の子って感じする。

かわいい。」


返事をしないAを
俺の腕の中に閉じ込める。



Aの真っ直ぐな髪にそっと指を通して
片側に寄せる。



西「俺に逢いたかった?」


Aの肩に顎をのせて
恥ずかしそうにうつむいてるAに
問いかける。



「…はい。

逢いたかった、です。」


その素直な気持ちが、
すごく嬉しい。
今この腕の中にいるのは
俺だけのA。


白くて細い首筋を、
指でなぞれば
びくっと反応するAの体。


肩に手を置いて
そっと唇を這わせる。


「やっ…あ…。」


そのまま耳朶をぺろりと舐め上げると、
さっきよりも甘い声が聞こえる。


ノースリーブの上から羽織っていた
カーディガンを肩からおとして、
すらりとのびる腕にそっと触れる。


吸い付くような手触りの両腕を撫でる。


それだけで、
少しずつ呼吸を乱すA。


「っや…ぁ、なんか、
変な感じす…る…っんっ!!」


二の腕の内側に強く吸いついて、
赤い跡をつける。


西「きれいについた。

A、肌が白いから目立つね。


俺のって印。」



自分で自分の体を抱きしめるように
していたA。
顔だけこちらに向けて
もうっ!
て言いながら
赤い顔で俺を睨むその姿が、
やけに色っぽくて。



もっといじめたくなる。



西「どんな感じ、するの?」


「え?」


西「そんなに顔、赤くして。
目、ウルウルしてるし。

なぁ、
俺に触られると、どんな感じ?」


きっと素直なAは、
自分の感じたことを正直に話すはず。

11 side Nissy→←9



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作品ジャンル:恋愛
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- こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 URL貼ってくれてありがとうございます。 これですぐに読みに行けます。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
リリィ(プロフ) - 秋さん» コメントありがとうございます。言われてみれば…そうですね。リンク貼ってみます☆ご指摘ありがとうございます。 (2019年1月2日 17時) (レス) id: 79af705402 (このIDを非表示/違反報告)
- また続けてのコメントですみません...。 いきなりこんなことを言ってしまいすみません...。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続けてのコメントですみません(>_<) それならこの物語の説明の所にURLを貼っては どうでしょうか? この物語を読む前にURLから大好きな人は。 にすぐに行ける様に。 (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- こんばんは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 今物語の説明読んでいて思ったのですが...。 この歩む道。のお話の前に大好きな人は。 ってのがあるんですよね? (2019年1月1日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2018年7月5日 7時

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