朱に交われば赤くなる【gnki】 (ページ7)

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先輩ページ7

あれからしばらく経ち、ぐちつぼとの２人暮らしにも慣れてきた。どうやらぐちつぼは社会人として働いているらしい。

家事は分担、生活費にも一切困る心配無くなったし…

仕事終わり、職場から駅へと向かう途中

gn「へいそこのお姉さ～ん？」

聞きなじみのある心地よい低温に振り向きつつ答える。

「なんですか～せんぱ…い…？」

言葉が詰まる

gn「えっ何なんか可笑しいとこあった？」

急につまった私を見て会社の先輩、大学時代の先輩でもある黒崎先輩──私はげんぴょん先輩と呼んでいるが困惑の声を上げる。

「あ、いや…特に何も…」

一瞬目が赤く見えたのは気のせいだったのだろうか。1つ瞬きをするうちにいつもの黒曜石のような瞳があった。

gn「ん～？まあいいや、今から帰りでしょ？送るよ」

「え!?いやいや申し訳ないですし…！」

gn「いーのいーの！こんな夜に女の子1人は危ないでしょ？」

そう言ってふわりと笑う先輩、イケメンは何しても様になるな…

そんなことを考えていたら不意に先輩が私の首元に顔を近づけすんと息を吸った。

「!!??え、なに?!何か変な臭いとかします?!」

gn「ん～…いや、気のせいかな？」

「えちょっと気になるんですけど」

gn「とにかく何でも無いから気にしないで？」

困ったように言う先輩は本当にずるい。その顔に弱いんだ私は！

それからは他愛もない話をして駅まで向かい、しばらくして家の最寄り駅に着いて外に出たとき

gt「あれ？原人？」

そんな声が聞こえた。