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決勝が、やっていた。
結果から言うと、平野は2位。銀メダルだったが、Aはガッカリしていなかった。
"まぁ…悔しさはありますけど…今出せる全ては出したので、これが今の実力なんだと思います。"
テレビ越しの平野が言った。
メダル確実と言われていた平野は、その日からテレビの取材やインタビューで大忙しであった。日本の番組はもちろん、アメリカでも人気な平野は、各国の生放送に合わせた時間での取材もあり、やっと食事が取れる程の時間しか与えられなかった。そんなような生活が1〜2日続き、少し落ち着いた頃、平野はAを想った。
今送ったLINEには、既読がついていた。
「あ、ごめん遅くなりました…」
『ううん、忙しいのに会ってくれるなんて嬉しいです』
「いえ…」
平野とAは決勝後、初めて顔を合わせた。まずは銀メダルおめでとう、うんありがとう、見てたよ凄かったです、うんどーも。
二人とも、互いに上部だけの会話をしているように感じた。Aにはそれが耐えられなかった。
『あのね、歩夢くん。言いたいことがあるんです。』
「…奇遇っすね、俺もです。」
互いに決意をしていた。
初めにAが口を開いては閉じ、目を泳がせながら必死で言葉を紡ごうとしていた。その様子を見ながら平野は期待していた、もしかしたらこれは告白なのではないか、と。
『ご、ごめんなさい！先日、私が寝ちゃって宿舎まで担いで運んでくれたみたいで…あの時頭おかしくて…その、ほんとにごめんなさい』
「………」
何とも的外れでどうでもいいことを言うのだろうかと思った。しかしそれもAの良いところでもあるので責めないでおこうと思う。
平野は、やはり自分が言って意識させるしかないのかと、肩を落としたのだった。
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こんにちは。50話以上になりそうなので「気になるあの子。2」としてまだ続けますが、2で終わりだと思われます。長すぎると飽きてしまうのでそこそこの長さでまた次の作品を考えていきたいです。よろしくお願いします。
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yara - kanadeさん» ありがとうございます。そういうお話しが書けるようこれからも頑張ります。 (2018年3月13日 22時) (
レス) id: 0e857c8a37 (このIDを非表示/違反報告)
kanade(プロフ) - すごくキュンキュンしました! (2018年3月11日 23時) (レス) id: c9d57448f4 (このIDを非表示/違反報告)
yara - サナさん» ありがとうございます。がんばります！ (2018年3月11日 23時) (レス) id: 0e857c8a37 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 続き気になります！更新頑張ってください (2018年3月11日 22時) (レス) id: 32edee0000 (このIDを非表示/違反報告)
yara - kanadeさん» ありがとうございます。すべて未定で好きなように書くだけなので、あまり期待せずにお待ちください。 (2018年3月9日 23時) (レス) id: 0e857c8a37 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年2月19日 23時
