【テニプリ】ウチの兄が授業参観とか運動会とかで目立ちすぎて困る件について。【幸村精市】

幸村妹の憂鬱：3 ページ5

あぁ、どうしよう。


絶対に来て欲しくない。


本当に来て欲しくない。





＊


帰り道。


私はいつも丸井と向日と帰っている。


家の方向が同じな事と、何故かよく一緒にいるからだ。


丸「＿＿＿でさー、山田がさー」


向「バカじゃねwww」


二人は……うるさい。


はっきり言ってうるさい。


しかも、一人は菓子ばっか食べてるし、一人はピョンピョンピョンピョン跳ねてるし。


実際問題、うざい。


だがまぁ、一緒にいて退屈はしないのでその点においてはいいのだが。


うざいけど。


大事なことなので二回言う。


丸「A、さっき俺授業参観土曜日っつったよな？」


『…あ、うん。』


いつの間にか話題は隣のクラスのお調子者キング(自称)・山田くんの話から授業参観の話に移り変わっていたらしい。


あのバカっぷりは全国の山田さんに謝ってほしいレベルだ。


要するに、壊滅的なバカ。


向「くそくそ、ママ来んのかよ！」


『……お前まだ母さんのことママって呼んでんの。』


丸「ﾌﾟｯwww」


向「う、うるせ！///」


『あはははー
引くわー(棒読み)』


向「しね！」







駅前まで来た。


私の家は、もうしばらく先へ行ったところ。


向日の家は駅の向こう側なので、ここで別れる。


丸「じゃーなー」


『…バイバーイ』


向「A何その心のこもってない挨拶！」


『面倒くさ。』


向「酷い」


ここからは、丸井と二人だ。


さぁ、行くか。


と、思ったとき。


？「おーい。」


何、不審者か？


丸「あ、兄ちゃん！」


あ、違った。


ブ「よぅ、学校帰りか？あれ、Aもいんじゃん。」


帰りじゃなかったら何なんだ。


ちゃんとランドセル背負ってるんだけど。


『お久しぶり、ブン兄。』


ブ「大きくなって…………ねぇな。」


『嫌がらせなの。』


ブ「い、いや別にそんなつもりじゃねぇんだけどよ。」


ブン兄は、精市より私の方が古くから知っている。


というか、丸井家との出会いは精市より私の方が早かった。


何故な小1の時から丸井と仲が良かった(？？？)から。


その頃から丸井の家に遊びに行っていたりしたので、ブン兄は精市より前から知っている。


たまたま精市のチームメイトに私の友達の兄がいたって感じ。

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