【テニプリ】ウチの兄が授業参観とか運動会とかで目立ちすぎて困る件について。【幸村精市】

幸村妹の憂鬱：12 ページ14

『普通にウザイですけど？』







「「「」」」


ズバッと一刀両断。


残念ながら私の辞書にはこのシュチュエーションでの【容赦】という単語は載っていない。


幸「……A？


え、ほ、本当に？
俺ってウザいの！？」


そりゃそうだ。


昔丸井や向日如きにヤキモチやいてた兄貴はどこのどいつだ。


侑「残念やったなぁ、幸村。」


謙「そ、そう落ち込むなて。

ほら、な？」


精市の肩を叩く茶髪。


幸「……………………………」


相当ダメージがいったようで、これでもかと遠い目をして肩を落としている精市。







＊




忍足×2と別れて結局マックに入店した幸村×2。


私は手に持っているベーコンレタスバーガーを頬張る。


なんて美味しいんだろう。


まぁ、ポテト派だが。


……………。


…………………………。


目の前に座っている精市は相変わらずこの世の終わりのような顔をしている。


折角のイケメンが台無しだ。


私としてはその方が嬉しいのだが。


『精市。それハンバーガーじゃないよ。ハンバーガー包んでる紙だよ。

ハンバーガーもう食べたでしょ。』


ちなみに台無しなのは顔の表情ではなくて、そのイケメンな顔で紙を口に入れている様である。


真のイケメンは落ち込んでいる顔でも意識喪失している顔でもかっこよく見えていまう。


そこが私にとって難点でもあるが。






というか、どれだけショックだったんだ。


この年頃の兄妹ってこんなもんじゃないの？




すごいこっちに罪悪感湧いてくるんですけど。





え、何？


私が悪いの？←




このまま放っておくのも気が引けるし…


『精市ー。』


幸「…………。」


駄目だ、聞こえてない。


別世界行っちゃったっぽい。


『精市ーーー。』


精市の目の前で手をブンブンさせる。


幸「…ぇ、ぁ、何？」


戻って来た。


『あー……その、さっきは言い過ぎた。ごめん。』


私が悪い気はしないのだが取り敢えず謝っておこう。

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