【あやかしお宿に嫁入りします】津場木史郎の孫とひ孫

花びらが３２枚 ページ33

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大旦那「僕にはAしかいないぞ…？」

『え？だってさっきのお涼っていう若女将が大旦那の愛人なんでしょ？』

大旦那「え？」

『いいよそんな隠さなくて、私全くそういうのは気にしないから、無理してるようだけど大旦那もこんな契約結婚なんて嫌なんだろ？』

大旦那「ちょ、ちょっと待っておくれA、勝手に1人で盛り上がらないでくれないかい？」





すごく焦った様子の大旦那…おぉ、きっとレアなんだろうなぁ





大旦那「お涼は僕の愛人でもなんでもないぞ？っていうかそんな噂いったいどこで聞いたんだい…」

『そこにいるのっぺらぼうが…ってあれ？』





さっきまで後ろにいたはずののっぺらぼうがいつのまにかいなくなっている





大旦那「のっぺらぼうの三姉妹か…」





なにやら下を向いてぶつぶつ言っている大旦那





瞬きもしないから若干怖いぞ？





大旦那「どうやらAは本当に僕の気持ちに気付いていないようだね…」

『？』





だからさっきからなにを言っているんだこの鬼は





っていうかさっきからみんなに見られてる気が…あ、腕組んでるからか





『っていうかいつまで腕組むの…』

大旦那「いいじゃないか、Aに変な虫がつかないようにしているんだから」

『だから私を好きになるような物好きなんて大旦那くらいだって』

葵「あやかしがいっぱいいる…」

『大丈夫だよ葵、攻撃してくるやつがいたらお母さんがぶっとばしてあげるから』

大旦那「いや、その前にお父さんが始末するよ」





冗談のように聞こえるが大旦那も私も本気だ、葵に近づくやつはぶっころ ゲフンゲフン ぶっとばす

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