【あやかしお宿に嫁入りします】津場木史郎の孫とひ孫

花びらが１１枚 ページ12

，





何を言っているんだ…？





グイッ





『⁈な、葵！』





いきなり腕を引っ張られ、葵との距離が離れていく





葵「おかあさんッ！」

大旦那「花嫁殿には少し話すことがある、連れ子には手を出さないように」

「ですが危険です大旦那！そんな見ず知らずの鬼と２人きりなんて！」

『葵を離せ！ひょっとこ野郎！』





葵は糸のようなもので拘束されている





大旦那「少し静かにしたまえ、さもなくばお前の子供の命はないぞ」





鬼は先程とは全く違う声色で私に忠告をした





『！ついに本性を現したな鬼め…』

大旦那「君も鬼じゃないか」

『私は元は人間だ！というかどこへ連れて行く気だ』

大旦那「さぁ、どこだろうね」





こいつ…





しばらく腕を引っ張られながら進んでいくとある部屋にたどり着いた





『わ！』





ドサッ





部屋に入るなり鬼は私のことを押し倒した、両手は上にまとめて片手で押さえつけられている





これが世に言う床ドン…？





『何をする気だ…』

大旦那「少しは気を緩めてくれないか花嫁殿」

『この体勢で警戒しない人の方が不思議だ』





大旦那「少し静かに」

『ッ…』





スッ





『⁈ふっ、ん、な、にしてっ』

大旦那「大きくなったな、A…」

『どこ見てッ、んだよ！』





鬼は右手で私のボディラインをなぞりながらそう呟いた





その視線の先には私の胸が、ただの変態じゃねーか！私の本体は胸(それ)じゃねーよ！

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