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言われた部屋の前について、ノックする。
『Aです』
そういうと、すぐに扉が開いて
手を引かれるとそのまま腕の中に閉じ込められた。
バタンと音を立てて扉が閉まる。
『ふっ、感動の再会になっちゃってるよ?(笑)』
「じゃあ、ついでに感動のキスもしとく?」
『感動ってなにに対してのー?』
「んー、Aがいまここに居ることに対して?(笑)」
広臣の手が私の後頭部から髪を撫でるように何度も下へと往復をする。
『笑っちゃってるじゃん(笑)』
「もー、黙って」
肩の上にあった広臣の顔が離れて
至近距離で見つ合い、お互い顔を寄せた。
唇と唇が触れ合う程度の可愛いキス。
1度離れて、また見つめ合い、今度は角度を変えて重なる。
次第に上唇や下唇を啄むようなキスに変わって
広臣の舌が私の歯の隙間から開けてって入ってきた。
「好き」
合間に言われるこの言葉。
キスからも伝わる好きも、言葉で伝えてくれるキスも本当に好き。
大好き。
あっという間に舌を捕まえられて、絡め、吸われ
もうついていくのでいっぱいいっぱい。
そうなってくると、だんだん息が苦しくなって
頭がぼーっとしきて、立っていられなくなる。
それ気づいた彼は私の背中に扉がくるよう追いやって
足の間に右足が差し込まれ、
壁に体重をかけられるようにしてくれた。
__♬♬
カバンにしまわれた携帯が鳴っている。
2人してピタッと止まり、
ふわふわしていた頭が急に現実に戻されたようなか感覚だ。
「…はぁ、ん」
最後にチュッと優しいキスをしてくれて
そっと離してくれた。
「時間過ぎちゃったから、姐さんたちかも(笑)」
携帯を見ると、やっぱりなぎ。
電話に出ると早く来い!とのこと。
「じゃあ、あとでな」
『うん、あとでね』
最後にぎゅーーっと力いっぱい抱きしめあって部屋を後にした。
なぎ「遅いぞー」
『ごめん!』
まさみ「どうせ臣さん離してくれなかったんでしょ?(笑)」
答えにくく、苦笑い。
なぎ「登坂さんってなんであんな万年ハツジョウキなわけ?
もう何年よ」
『…6年、もうすぐ7年?』
なぎ「…さすがだわぁ」
あいか「Aあそこにトイレあったから口紅直してきたら?」
『え?』
あいか「落ちてるし、はみ出てる」
『ぁ…』
さっきのキスを思い出して、
恥ずかしくなって顔が熱くなった。
きっと、今顔赤い。
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めい(プロフ) - あー、もう本当にキュン死するんですけど?!責任とっていただいても?!(臣と結婚する権利をください(何言ってるんだ。)) (10月23日 10時) (レス) id: c746ec15ae (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - ゆきさん» そんなそんな!恐縮です🥺そういって頂けてあなきみの2人も嬉しいことでしょう!! (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - サラダ仕立てさん» ありがとうございました✨LASTSCENE記念も完結したので、これから準備していきますね! (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 書き方がうますぎて最高でした!! (10月16日 18時) (レス) id: 9c6ed12c64 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ仕立て(プロフ) - 最高でした😭次も楽しみにしてます! (10月15日 23時) (レス) @page48 id: 06773b39d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:omigirl | 作成日時:2023年9月10日 0時