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ママ｢もうそんなに泣いてるの？｣
台湾にいるはずのママが…。
『…、なん、で』
自分だって泣いてるじゃん…
ママ｢広臣くんがみーんなに頭を下げてお願いしたのよ｣
『…ぇ』
バージロードの先にいる広臣は優しそうに笑っていた。
お母さんは大丈夫？
そんな思いを込めてパパを見上げる。
パパ｢大丈夫。あいつもそうしてあげ欲しいって｣
『……っ』
もう、広臣、どうしたいの？
私顔ぐちゃぐちゃだよ。
ママ｢ほら、屈んで。広臣くんが待ってる｣
『…ぅ…っ』
ママ｢泣き虫は変わらないわね｣
ゆっくりとママの手が伸びて、ベールを顔にかけてくれた。
ママ｢本当に綺麗よ。幸せになってね｣
『ぅ、んっ…』
頷くだけで精一杯の返事。
またパパの腕に捕まり、一緒にバージンロードを歩く。
そこで気づいた。
新婦側の席、つまり、私の友人達は
家庭の事情というのを知ってる人だから
そこらじゅうから鼻をすする音や、泣き声が聞こえた。
地元の友達は、母親が変わる瞬間を知っているから
余計に思うことがあるんだろう。
ゆっくりと進む中、通路側の端にちょうどなぎがいるのが見えた。
なぎはずっとハンカチを目に押えて下を向いている。
やんちゃなことも、楽しいことも、悲しいことも
ずっと一緒にいた大好きな大好きな友達。
沢山心配も迷惑もかけた。
そんな思い出が蘇って余計に涙が止まらない。
もうすぐ祭壇。
前を向くと、広臣が��よかったね��と口パクをしていて
うん、うん、と頷いた。
広臣の前まで来ると、
パパが私の右手を広臣の手のひらの上に来るよう乗せる。
パパ｢私の大事な大事な娘を、よろしくお願いしますっ……｣
��大事な��
パパが彼に頭を下げた。
｢…っ…もちろんです。
必ず、誰よりも、幸せにします｣
普段、人に頭を簡単に下げない性格だからこそ
この行動の重みと意味にいろんな思いがあるのがわかる。
それを考えると、どうしても涙を止めることが出来ない。
さっきからずっと流れっぱなし。
アイメイク無事じゃない気がする。
広臣と一緒に祭壇を上って、
牧師さんの話を聞いたり、聖歌を聴いたり。
向かい合って広臣がベールに手をかけ
それを合図に少し屈んでベールが捲られる。
泣きまくった顔で恥ずかしい。
そんな私を広臣は微笑みながら親指で涙のあとを拭ってくれた。
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めい(プロフ) - あー、もう本当にキュン死するんですけど？！責任とっていただいても？！（臣と結婚する権利をください（何言ってるんだ。）） (10月23日 10時) (
レス) id: c746ec15ae (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - ゆきさん» そんなそんな！恐縮です🥺そういって頂けてあなきみの2人も嬉しいことでしょう！！ (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
omigirl(プロフ) - サラダ仕立てさん» ありがとうございました✨LASTSCENE記念も完結したので、これから準備していきますね！ (10月19日 21時) (レス) id: 22df992226 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 書き方がうますぎて最高でした！！ (10月16日 18時) (レス) id: 9c6ed12c64 (このIDを非表示/違反報告)
サラダ仕立て(プロフ) - 最高でした😭次も楽しみにしてます！ (10月15日 23時) (レス) @page48 id: 06773b39d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omigirl | 作成日時：2023年9月10日 0時
