貴方との毎日と君との毎日5[Hiroomi]

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なぎ「話戻るんだけど、みんなには新郎からのサプライズで
まだAはプロポーズのこと知らないって言ったんです。
で、みんなには内緒にしてもらってて」

「住所聞いてもらって、式場で招待状手配したんだよね」





本当、めちゃくちゃ広臣忙しいのに

こんなにも嬉しいサプライズと準備をしてくれて。



嬉しかったなぁ…。





なぎ「そのあとですよまじで」

直人「どういうこと？」

なぎ「招待状の中身って、新郎新婦の名前書いてあるじゃないですか。
返信ハガキにも」

健二郎「そやな」

なぎ「新郎 登坂広臣、新婦 岩田Aって。
郵送された時期、私の携帯鳴り止まなかった」

「え(笑)」

なぎ「ドッキリ？モニタリング？って」

直人「それやばいね(笑)」

まさみ「そりゃあそうなるよ(笑)」

あいか「片岡直人とか、山下健二郎とか、小林直己は
まだ同姓同名いそうだけど登坂広臣はいないもんねー(笑)」

「確かにいっぱいいる」

健二郎「おらんわ！」

剛典「健二郎さんが絶対1番いる(笑)」

『広臣って名前がいないよね。苗字にも会ったことない』

隆二「俺もねぇな」

なぎ「だから、1発でドッキリいき」



確かにそうだ。


もし、私が広臣と付き合っていなくて

友達の結婚式の招待状の名前に登坂広臣がいたら

間違いなく、ドッキリかイタズラだと思う。




直己「それなんて返したの？」

なぎ「Aへのサプライズ成功のため丁重に扱ってください。以上」

「ぶはっ」

『え、それだけ？(笑)』

隆二「答えになってないよね(笑)」

「だからか(笑)」

『え？』

「実家に届いた返信ハガキがさ、Aの友達全員封筒に入ってて」

『封筒に？』

「うん(笑)
返信ハガキってそのまま出せるよう慶事用切手貼ってんのに、
わざわざ封筒にいれて、新しく慶事用の切手貼って返してくれてんの。
しかも、宛先はフルネームじゃなくて登坂だけ」

直人「世間にバレて、Aちゃんにバレないようにって？」

まさみ「やっぱAの友達って一味違うわー」

隆二「俺もこれなぎちゃんから聞いて感動しちゃった」

「みんな丁寧だなーって思ってたけど、やっと繋がったわ。
Aの友達やっぱすげぇや」




……早くみんなに会いたいな。




あいか「私は郵便なんて怖くてまさみから渡してもらった(笑)」

まさみ「うん。剛典くん頼んだー！って」




私の苗字が岩田から登坂になるまであと5日。

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