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大「清水ちゃんは松潤と下の沢に行ってたんでしょ？」
「ぁ、はい…、」
よっちゃんがぎこちなく頷く。
いつものふわふわな雰囲気と違う大野先輩に戸惑ってるみたい。
大「Aちゃん、俺の声 聞こえてたよね？」
「いいえッ。聞こえてません」
絶対に認めるわけにはいかない。
大「…」
「どのタイミングのことを言われてるのか分かりませんけど、全く気づきませんでした！」
だって認めてしまったら
なぜって聞かれたら
私は何て言い訳すればいいの？
大「…」
あの日以来だ。
私がこんなふうに大野先輩を見るのは。
でも決して見つめる瞳に恋を映してはいけない。
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松「はいっ。ストップ！」
「…」
松「とりあえず、ちょっと落ち着こう」
松本先輩が私たちの視線の間にスルリと入った。
松「一体どーしたの、リーダー」
大「なにが」
松「なにがって大野さんの圧にオンナノコたちビビっちゃってるんだけど」
大「…」
松「らしくないじゃん」
松本先輩の言葉にうんうんと頷くよっちゃん。
松「確かに連絡取れなくてみんな心配したけど、こうやってちゃんと帰ってきたんだし。
今回は携帯も含めちょっとしたアクシデントがあっただけだよね？」
大「…」
大野先輩は私が助けを求めなかったことを責めに、そのためにわざわざココへ来た。
松「Aは気づかなかったって言ってる」
大「…」
松「リーダー？」
大「…」
なによ。
なんなのよ。
助けてなんて言えるわけないじゃない！
こんな時ばっかり、なによ。
ムシするなら私の全部をムシしたらいいのに、どうして？
私がいけないのは分かってる。
だけど。だけど！
大野先輩は大きなため息を一つ吐いた。
松「リーダー、」
大「Aちゃんさ」
「はい…？」
大「この程度のケガでって思ったのかも知んねーけど、もっと大きなケガだった時でも今と同じコトしないって言える？」
「私はッ、…」
大「サークルのみんなに心配かけるような選択はすべきじゃないと思う」
「…、」
大「理由はどうあれ、ね」
…理由は、どうあれ…。
松「…リーダー、」
大「これからは気をつけて」
「…」
大「ハナシはそれだけ」
大野先輩はそう言うと、くるりと向きを変え部屋を出て行った。
バタンと扉が閉まった音で 先輩の怒りが測れる気がした。
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yuihibiki(プロフ) - ちょこたろーさん» 人それぞれですよね。さまざまな出来事に対しての感じ方も受け取り方も、私の書いたあいさつ文に当てはめる情景も。このオハナシがどんなリハビリになってるのかは分かりませんが、完結までもう少しお付き合いくださいませ。 (2019年11月17日 21時) (
レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
ちょこたろー(プロフ) - いつも読ませてもらってます。挨拶にある今の気持ちが、うなずけすぎて思わずコメントさせてもらいます。飲み込めていないことが多すぎてやっぱり正月から止まってる。流れはね頭で受け入れているんだけど心はねもう容量オーバーで。だからこのお話が私のリハビリです。 (2019年11月14日 15時) (レス) id: c8a1445fc4 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - さわさん» この大野先輩は主人公ちゃんにとってなかなかキツイよなあーって思いながら書いてますけど、しばらく？ずっと？こんな感じでいくことになりそうです(^_^;) (2019年11月10日 9時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - きっとニヤニヤしてしまう展開が待ってるんだろうけど、主人公ちゃんの心が苦しそうで悲しくなります。大野先輩お願いしますよ〜。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 759a393a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - nyurika513さん» ありがとうございます（笑） (2019年11月2日 0時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuihibiki
| 作成日時：2019年9月23日 0時
