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合宿の場所は、今年も去年同様
長野にある櫻井先輩の家の山荘。
部屋割りは、私とよっちゃんが同室。2階は女子だけ。
1階に二宮先輩と大野先輩、松本先輩と相葉先輩が同室
櫻井先輩は 持ち主特権で1人部屋
これも去年と同じ。
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午前中は別荘の中を掃除して、そのあと用意してあったホカ弁を食べたあと それぞれ活動へ。
よっちゃんは松本先輩と
少し下ったところにある沢に行くらしい。
他の先輩がたも、それぞれ自分の撮りたい場所へ散り散りバラバラ出かけていく。
私は 去年と同じアングルで同じ風景を撮りたくて裏山へ。
結構時間かけて登って、ふうっと一休みして
そのあとはひたすら撮りまくる。
去年の合宿で撮りたかったテントウムシ
シャッター押す前に逃げられちゃったから、今年はリベンジできたらいいな。
見つけようと思っても見つかるモノじゃないけど
草むらの中を気にしながら
気になったモノを片っ端から撮っていく。
「…ひゃ、ッ」
夢中になってたら木の根っこに引っかかって転倒。
痛い！けどカメラは死守。
「…あ、っぶな」
やっとのことで親へ前借りを返金できた大切な一眼レフ。
壊しちゃうことを思えば、膝の擦り傷くらい何でもない。
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山道を少しずつ下ってきたら、…ん？誰かいる？
そっと近づいてみると
地面に這った格好でカメラを構えてるのは
「…」
大野先輩だ。接写なんて珍しい。
…邪魔したくない。
気づかれるのも気まずい。
私は大回りして帰ることにしてそっとその場を離れた。
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先輩の姿が見えなくなって気を抜いた途端に、また木の根っこに引っかかって
転ぶまいと変な体勢で踏ん張った瞬間、グキって音とともに足首に痛みが。
「…アッ、」
思わず声が出る。
「ん？…あれ？誰かいる？」
ガサゴソと近づく音が大きくなって、私は慌てて木の陰に身を隠した。
「…声が聞こえた気がしたんだけど、」
呟く声に身をすくめる。
『…』
どうか私に気付かないで。
お願い。
「んー、気のせい…だったかなあ」
『…』
「ま、いっか」
先輩の気配が少しずつ離れていって
しばらくすると音も無くなった。
「はあ、よかったぁ」
ホッと胸を撫で下ろし、そっと足をさする。
腫れてるけれどズキズキする程度で痛みは少ない。
この程度なら一人でも山荘に帰れる。
大丈夫。
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yuihibiki(プロフ) - ちょこたろーさん» 人それぞれですよね。さまざまな出来事に対しての感じ方も受け取り方も、私の書いたあいさつ文に当てはめる情景も。このオハナシがどんなリハビリになってるのかは分かりませんが、完結までもう少しお付き合いくださいませ。 (2019年11月17日 21時) (
レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
ちょこたろー(プロフ) - いつも読ませてもらってます。挨拶にある今の気持ちが、うなずけすぎて思わずコメントさせてもらいます。飲み込めていないことが多すぎてやっぱり正月から止まってる。流れはね頭で受け入れているんだけど心はねもう容量オーバーで。だからこのお話が私のリハビリです。 (2019年11月14日 15時) (レス) id: c8a1445fc4 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - さわさん» この大野先輩は主人公ちゃんにとってなかなかキツイよなあーって思いながら書いてますけど、しばらく？ずっと？こんな感じでいくことになりそうです(^_^;) (2019年11月10日 9時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - きっとニヤニヤしてしまう展開が待ってるんだろうけど、主人公ちゃんの心が苦しそうで悲しくなります。大野先輩お願いしますよ〜。 (2019年11月9日 16時) (レス) id: 759a393a86 (このIDを非表示/違反報告)
yuihibiki(プロフ) - nyurika513さん» ありがとうございます（笑） (2019年11月2日 0時) (レス) id: ecfd2b01ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuihibiki
| 作成日時：2019年9月23日 0時
