異世界から来た少女【降谷 零】

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降谷side




コトンと目の前に置かれた皿の上にはパンケーキとは思えないほど厚みをもったパンケーキがのっていた



つばさには驚かされてばかりだ




教官、と言いかけたのだろう



先生と言い直していた





食べてとお願いされたら食べるしかない



梓さんと一緒に一口食べれば思わず固まった





なんだこれは





不安そうに美味しくない？と聞かれ一瞬で我に帰る





「「美味しい！！/美味しいですよ！！」」





梓さんと見事にハモった




「なんでしょうこのパンケーキ、不思議ですね」





「この感じはスフレに似てますね」




自分で言ってわかった



スフレに似ているということは




「そうか！メレンゲですよ！
卵を卵黄と卵白にわけて…」





『卵白にグラニュー糖を混ぜてメレンゲにしたの
焼いたら膨らんでふわふわになる、面白いでしょ？』





「スフレをパンケーキに応用するなんて…
こんなの思いつかなかった…」





「ええ、僕もですよ
これなら女性受けも良さそうです」





「そうですねメニューに写真を載せれば絶対売れますよ！」






『決まり？』





「えぇ、つばさ特製ふわふわパンケーキで決まりですよ
ところでこれは苺以外でもいいんですか？」





『ん、合えばなんでも、クリームも変えていい』





「安室さん、抹茶クリームなんてどうですか？」





「良いかもしれないですね、アイスとかも合いそうです」




「ならメニューにパンケーキのオプションとしてクリーム、果物、アイスを何種類か付けるのはどうですか？
自分好み、自分だけのデザートを作ってもらえるなんて最高だと思います！」




「面白そうですね、マスターに提案してみます」




次々とアイデアが浮かんでくる


たった１つのパンケーキにこんなにも盛り上がるとは思っていなかった




そして後日、マスターからは正式にメニューに加えることが決まったと連絡がきた



これからはもっと忙しくなるな

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